イラン、核合意参加国と「対話の用意」 大統領が国連で演説

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Parisa Hafezi

[国連 24日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は24日、国連総会で演説し、「2015年のイラン核合意参加国と対話する用意がある」と述べ、行き詰まっている欧米との再建交渉の再開に意欲を見せた。また、ロシアとウクライナの戦争を対話を通じて終結するよう呼びかけた。

核合意の「義務が誠実かつ完全に履行されれば、他の問題についても協議できるようになる」と指摘した。

イランを後ろ盾とするパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスが昨年10月にイスラエルを奇襲し、イスラエルハマスの衝突が始まって以来、イランの対ロシア支援強化の動きとも相まって、同国と西側諸国の関係は悪化している。

ペゼシュキアン氏は、イスラエルがガザでジェノサイド(大量虐殺)を行っていると非難。

「国際社会は、ガザにおける恒久的な停戦を早期に確保し、レバノンでのイスラエルのすさまじい蛮行を終わらせることが絶対的に必要だ」と強調した。

イスラエル軍が24日、レバノンの首都ベイルート南郊で行った空爆で、親イラン武装組織ヒズボラのロケット部隊幹部が死亡した。全面戦争を招くリスクがくすぶっている。

ペゼシュキアン氏は「われわれは全ての人のために平和を求め、どの国とも争うつもりはない。イランは戦争に反対しており、ウクライナにおける軍事衝突の即時停止の必要性を強調している」と言明した。