オリックス・T−岡田

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◆パ・リーグ オリックス−西武(24日・京セラドーム大阪)

 オリックスが24日の本拠地最終戦(対西武)でT―岡田外野手(36)、安達了一内野手(36)の引退試合を開催した。比嘉幹貴投手(41)、小田裕也外野手(34)も含め、21年からの3連覇に貢献した4選手が今季限りでユニホームを脱ぐことを決断。スポーツ報知では4選手が選んだ「思い出の試合」を紹介。また苦楽を共にした平野佳寿投手(40)が4人との絆を熱く語った。

 あの試合があったからこそ、優勝したいという気持ちを強く持つことができました。今までに味わったことがない種類の悔しさでしたし、やってきたことが無になるような感覚でした。気持ちの変化という言葉で済ませていいか分からないですけど、あの試合を糧に頑張ってきました。

 これができていれば勝てる、というものは正直、簡単には見つかりません。昔の考えかもしれないけど、気持ちは大事だと思いました。気は体を動かします。試合後、スタンドにあいさつへ行きました。ファンの姿も目に焼き付けました。

 僕たちと同じように、もしかしたらそれ以上に、ファンが悔しがってくれていたかもしれません。あんな思いは絶対にしたくないし、させたくない。優勝、日本一、3連覇で少し、恩返しすることができました。いい時も悪い時も、前を向かせてくれ、背中を押してくれたのは、皆さんの声援があったからです。19年間、本当にありがとうございました。

 ◆パ・リーグ(14年10月2日・福岡ヤフオクD)

オリックス

000 000 100 0−1

010 000 000 1X−2

ソフトバンク

(延長10回サヨナラ)

(オ)ディクソン、岸田、H馬原、H佐藤達、H平野佳、●マエストリ、比嘉―山崎勝、伊藤

(ソ)大隣、森、H五十嵐、〇サファテ―細川

 【VTR】ソフトバンクが勝てば優勝、オリックスが勝てばマジック1が点灯する天王山。1―1で迎えた延長10回にオリックス・マエストリが1死満塁のピンチを招き、比嘉がマウンドへ。松田を1ボール2ストライクと追い込んだが、4球続けたスライダーを左中間に運ばれた。オリックスは142試合目で痛恨のV逸となった。