東急電鉄の現業の従業員制服が、16年ぶりにリニューアルします。

11月から着用

 東急電鉄は2024年9月24日、運輸系や技術系の現業の従業員制服を16年ぶりにリニューアルすると発表しました。


東急東横線で使われる5050系電車4000番台(画像:写真AC)。

 対象は、運転士・車掌・駅係員といった運輸系と、電気・工務・車両などの技術系の現業に携わる従業員です。デザインは、デザイナーの岡義英さんが担当しました。今回のリニューアルで性別による貸与の差異をなくしたほか、制帽は各自でデザインを選べるようにしました。新制服は11月1日から着用します。

 運輸系の新制服は、「安全・安心」「信頼」などを感じられる紺色を基調とした「モダントラディショナル」スタイルを採用。スタイリッシュでありながら、動きやすさを重視したシルエットを追求しています。

 特徴としては、季節によって変えていたネクタイやジャケットをオールシーズン利用可能とし、ネクタイは紺とストライプの2種類から選べるようにしました。女性用キュロットは安全性の観点から廃止しました。制帽は、官帽とハイバックの2種類があり、性別に関係なく選べます。

 技術系の新制服は、伝統色のオレンジ色は変更せず、デザインや生地の性能により安全性や機能性を向上させました。

 特徴としては、作業時の不快感軽減のため、夏服の脇・背中部をメッシュ素材にするなど通気性を向上。また、ブルゾン前面には、8インチのタブレット端末が入るサイズのポケットを4つ備えました。

 なお、今回の切り替えで旧制服はすべて回収され、一部は再資源化されます。

 また、新制服については、未使用生地を活用した新制服デザインの子供用ジャケットと半ズボンが、数量限定で販売されます。10月1日から通販サイト「TOKYU STYLE」で受付を始める予定です。東急線キャラクター「のるるん」ぬいぐるみの新制服着せ替えセットは、12月4日から同サイトで販売されます。

 さらに未使用のシャツやネクタイなど一部アイテムは、社名入りエンブレムなどを取り外して「鉄道お宝市」で販売される予定です(詳細未定)。