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 B’zの稲葉浩志(60)が、今秋からNHK総合でレギュラー化される音楽番組「tiny desk concerts JAPAN」(初回30日、月曜後11・00)に出演する。このほど、東京・渋谷の同局オフィス内で収録に臨んだ。会社で歌うという異例の試みに「いろいろなライブをしてきましたが、こんなスタイルがあったんだ」と、約30分のパフォーマンスを楽しんだ。

 同番組は米公共放送NPRがネット展開し、世界的ブームとなった音楽コンテンツの日本版。「tiny desk concerts(小さな机のコンサート)」のタイトル通り、オフィスの小さなスペースの一角でライブを行うというコンセプトが話題だ。今年3月に日本版がNHK国際放送で放送され、5月からレギュラー化。藤井風(27)らが出演した。反響の大きさから今回、NHK総合でのレギュラー化が決まり、その第1弾を稲葉が任された。

 “ライブ会場”となったのはオフィス内の約3メートル四方のスペース。約300人の同局職員が見守る中、稲葉はバンドメンバー4人と寿司詰めになり、普段のライブでは使わない集音用の細いマイクの前でソロ曲「羽」など6曲を披露した。

 当初は机の前に座って歌っていたが、途中立ち上がって手拍子をあおる場面も。感激で涙を流す職員もおり、稲葉は「各楽器の音がよく聞こえる非常に心地よい空間でした」と振り返った。

 6〜8月には全国のアリーナ会場でツアーを開き、各所で1万人規模の観客と対峙(たいじ)してきただけに「最後にこんな素敵な時間が待っていたなんて」と新鮮に感じた様子。番組は国際放送でも流されることから「たまたまこれを見た世界のどこかの人が面白がってくれたら」と願いを込めた。(吉澤 塁)