立憲民主党の新代表・野田佳彦元首相「本気で政権取りに行く」…２４日に新執行部の骨格決定

　立憲民主党は２３日、東京都内で開いた臨時党大会で代表選の投開票を行い、野田佳彦・元首相（６７）を新代表に選出した。

　野田氏は１回目の投票でトップになったものの過半数に達せず、決選投票で枝野幸男・元代表（６０）に勝利した。野田氏は次期衆院選に向けた準備を急ぐ考えを示し、幹事長を含む執行部の骨格を２４日に決定する方針を表明した。

　新代表の任期は２０２７年９月まで。野田氏は代表選後のあいさつで「本気で政権を取りにいく覚悟だ。戦いは今日から始まる」と訴えた。その後の記者会見では、焦点となる野党連携を巡り「自公を過半数割れに追い込むためには、野党の議席を最大化するのが現実的な戦略だ」と述べ、日本維新の会や国民民主党、共産党を念頭に「誠意ある対話を続けていく」と強調した。自民党派閥の政治資金規正法違反事件に関与した議員への対抗馬擁立を急ぐ考えも示した。

　人事については「刷新感をどうやって作っていくかは重要な観点だ」と述べ、中堅・若手や女性を登用する考えを示唆した。２４日にも骨格人事を行い、次期衆院選に向けた態勢作りや公約作成などを急ぐ考えだ。

　代表選は、泉健太・前代表（５０）の任期満了に伴うもので、国会議員１３６人（１人２ポイント計２７２ポイント）、国政選の公認候補予定者９８人（１人１ポイント）、地方議員票（１８５ポイント）、党員・協力党員票（１８５ポイント）の計７４０ポイントで争われた。

　１回目の投票では、野田氏が２６７ポイント、枝野氏が２０６ポイント、泉氏が１４３ポイント、吉田晴美衆院議員（５２）が１２２ポイントで、４氏とも過半数に届かなかった。野田、枝野両氏が国会議員と国政選公認候補予定者、都道府県連代表者４７人（１人１ポイント）による決選投票に進み、２３２ポイントを得た野田氏が、１８０ポイントの枝野氏を制した。

◆野田佳彦氏（のだ・よしひこ）衆院千葉４区。財務相、首相。当選９回。早大。６７歳。