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22日、中国では政府主催の合同結婚式が行われ、中国全土からおよそ5000組、1万人の男女が参加しました。国を挙げて若者に結婚を促すという異例の取り組みで、急速に進む少子化に歯止めをかける狙いがあるとみられます。

中国国営メディアによりますと、22日、北京を主会場に中国のおよそ50会場をオンラインでつなぎ行われたのは「合同結婚式」。5000組、合計1万人の夫婦が中国の伝統衣装・漢服などを身にまとって参加しました。

合同結婚式を主催したのは中国政府と女性団体で、こうした大規模イベントの開催は非常に珍しく、参加した夫婦も「これだけ多くの人と一緒に結婚式を行うことは人生の最大の思い出だ」と喜びます。

今回の合同結婚式の狙いについて、ある会場の司会者は「高額な結納金という束縛をやめて、夫婦の負担を減らそう」と挨拶しました。

中国では、日本と同様に結婚を望まない若者の増加や、少子化が進んでいますが、その要因の一つにあるのが「高額な結婚準備金」です。新郎が新婦に渡す結納金の高騰や、新郎側が持ち家があるかどうかが結婚の判断基準となっているということです。

中国政府も結婚費用の引き下げを呼びかけるなど、政策に躍起になっていますが、中国の婚姻数はこの10年でおよそ半分に減少しています。

経済の低迷が長期化する中国で、今回の合同結婚式が転機となるか、注目されます。