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 大相撲秋場所で2度目の優勝を果たし、所要9場所での史上最速新大関昇進を確実にした関脇・大の里(24=二所ノ関部屋)が千秋楽から一夜明けた23日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で会見を行った。

 大関の地位を手に入れた実感はまだないようだ。千秋楽の取組後に八角理事長(元横綱・北勝海)が審判部の臨時理事会招集要請を受諾。事実上、大関昇進は決定しているが「まだ発表されてないので。まだ“関脇・大の里”なので」と昇進後に関する質問はかわした。25日に行われる大関昇進伝達式の口上にも注目が集まるが「全く考える余裕もないので頭真っ白です。まだ白紙です」とこれから考えるようだ。

 大関獲りに挑んだ15日間、プレッシャーはなかった。「優勝や大関は場所中考えず、とにかく15日間やり切ろうということだけを考えて、自ずと結果は付いてくると思っていた」という。優勝を決めた14日目の豊昇龍戦。「自分の手で(優勝を)つかみたかった。ずっと勝てなかった相手にああいう形で勝って優勝を決めたのは自分の中でも本当に大きかった」と振り返った。

 初土俵から1年半。新入幕から5場所。常に挑戦者の立場で番付を駆け上がってきたが、今後は大関として追われる立場になる。「これからいろいろ大変だと思う。求められるものも大きくなってくる」としながらも「まだまだ立ち向かっていく、その気持ちが全て」と攻めの姿勢は忘れないつもりだ。次は新大関優勝、そして史上最速の新横綱昇進へ。「気が早いけど、九州場所に向けてまた頑張りたい」と連覇を見据えた。