神戸新聞杯2024の枠順

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JRAは20日、第72回神戸新聞杯(GII、芝2200m)の枠順を発表した。
前走2勝クラスを4馬身差で快勝したメリオーレムは4枠6番、春は不完全燃焼に終わった毎日杯覇者メイショウタバルは8枠15番、ダービー10着から巻き返しを期すジューンテイクは1枠1番から発走する。

■3枠から2桁人気馬が激走

例年、阪神芝2400mで実施されるが、今年は2年ぶりの中京開催で芝2200m戦。本コースの重賞は2020年の神戸新聞杯が初施行で、これまでに8回実施されている。
本コースで行われた日経新春杯、神戸新聞杯、京都新聞杯の8レースを対象に枠別成績を参考に見てみると、5枠が2勝、6枠が0勝、その他が1勝ずつと、枠に大きく左右されずフラットな傾向。
もっとも安定した成績を収めるのは3枠で【1.2.2.8】連対率23.1%、複勝率38.5%、回収値が単勝136、複勝399と高値安定。2022年の神戸新聞杯では12番人気ヤマニンゼストが後方追走、そのまま内ラチ沿いから狭いところを割って2着、20年も14番人気ロバートソンキーが後方内を追走して最後も内から脚を伸ばして3着に浮上した。また、2021年の日経新春杯では、13番人気ミスマンマミーアが上がり最速で追い込み2着している。対象8レースのうち10番人気以下は4頭が好走しているが、実に3頭が3枠から出現。人気に関わらず、押さえておきたい好枠だ。
今年は開催日のズレがあるものの、先週のローズSからトラックバイアスに大きな変化がない限り、馬場の内はまだ伸びるかもしれない。
3枠を引き当てたのは、キズナ産駒の牡馬ながら前走で上がり3F32秒3の末脚を披露したオールセインツ。この上がりタイムはキズナ産駒としては最速タイの記録で、ジャスティンミラノの32秒6を超えるもの。素質としても十分勝負になりそうだ。サブマリーナは鞍上・武豊でヤマニンゼストの再現も警戒したいところか。
複勝率で続くのは7枠の【1.1.3.12】複勝率29.4%、回収値は単勝115、複勝109とこちらも優秀。このうち、単勝29.9倍以下の馬なら【1.1.3.4】複勝率55.6%、複勝回収値206にアップ。穴というよりは伏兵までというイメージだ。先週のローズSでチェレスタを2着に導き、中京の馬場に読みに長けた西村淳也が騎乗するウエストナウには心強いデータ。
また、当日の上がり3Fが3位以内だった馬は【8.6.6.8】と、好走馬の大多数を占めているように、タフな本コースは先行馬がやや劣勢で、基本的に最後の決め脚比べになりやすい。ただ、上がり3位以内の末脚を駆使しても1枠は【1.0.1.3】、回収値は単勝22、複勝78と唯一100を割る枠となっている。ジューンテイクは内枠からの競馬が上手いものの、人気を集めるようなら妙味が薄く、割引してもいいかもしれない。
先行馬は【3.1.2.26】の成績で、このうち1~4枠が【2.0.2.12】。2021年の神戸新聞杯では8番人気モンテディオが3着、22年は5番人気ジャスティンパレスが勝利している。メリオーレムはちょうどいい枠を手にした印象だ。