こども家庭庁の「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう!」

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 【家電コンサルのお得な話・201】暑い夏が訪れるたびに、熱中症が話題になるが、その中でも特に注意が必要なのが子どもの熱中症である。大人と異なり、子どもは体温調節機能が未発達であるため、環境の変化に敏感で、その結果、熱中症にかかりやすくなる。特に乳幼児は、自分の体調を訴えることができないため、周囲の大人が積極的に見守り、適切な対応を行うことが求められる。そこで今回、こども家庭庁が開設した専用サイト「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう!」を紹介したい。この問題に対する具体的な対策や予防方法を広く提供している。

●子どもならではのサインを見逃さない



 「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう!」サイトでは、子どもの特徴や行動パターンに基づいた熱中症のリスクを理解し、日常生活での注意点を詳しく解説している。

 例えば、子どもは身長が低く、地面からの照り返しの影響を強く受けやすいことや、遊びに夢中になって体の異変に気づかないことがあるため、大人がこまめに水分補給を促す必要があるとしている。

 また、子どもは新陳代謝が活発であるため、汗や尿として体外に出る水分が多く、脱水症状を起こしやすいことも指摘している。そのため、喉が渇く前に少量ずつの水分や塩分を補給することを推奨している。

 サイトでは、熱中症の兆候として、汗のかき方や顔色、さらには泣き方など、普段とは異なるサインに敏感になるように呼びかけている。

●車内放置は絶対に避ける



 実際の事例として、「昼過ぎに公園で遊んでいた子どもが汗をかいておらず、顔色が白くなり、嘔吐をした」という報告もあり、こういった場合には、すぐに適切な対応を行う必要性を強調している。具体例を知ることで、親や保護者はより実感を持って対策に取り組むことができるだろう。

 さらにサイトでは、「ちょっとの時間だから」「寝ているから」といった油断から、子どもを車内に放置することは絶対に避けるべき行為であると警告している。

 車内は短時間で急激に温度が上昇し、非常に危険な状態になる。保護者のちょっとした不注意が、重大な事故につながる可能性があることを忘れてはならない。

 熱中症は予防可能なものであり、適切な知識と対策を施すことで、そのリスクを大幅に減らすことができる。まだまだ暑い日が続くため、家族全員でこのサイトを活用し、大切な子どもたちを守るためにしっかりと対策を講じていただき、夏の終わりを楽しんでいただきたいと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。