Windowsのフォーマット機能では、FAT32で作成できるボリュームサイズが最大32GBに制限されています。新たに、FAT32で作成できるボリュームサイズを2TBにまで拡大する変更がWindowsのテストビルド版に追加されました。

Announcing Windows 11 Insider Preview Build 27686 (Canary Channel) | Windows Insider Blog

https://blogs.windows.com/windows-insider/2024/08/15/announcing-windows-11-insider-preview-build-27868-canary-channel/

2024年8月15日に、Windowsの開発中の機能を試せるCanaryチャンネル向けのアップデート「Windows 11 Insider Preview Build 27686」が配信されました。リリースノートの中には「formatコマンドでディスクをフォーマットした場合、最大容量が32GBから2TBに増加する」という項目が存在しており、WindowsにおけるFAT32フォーマットの制限が一部緩和される予定であることが明らかになっています。



ただし、今回のアップデートで制限が緩和されたのは「formatコマンドを用いたフォーマット」のみであり、広く使われているGUI版のフォーマット機能は対象外となっています。また、Canaryチャンネルでテストされる機能の中には正式版Windowsへの実装が見送られるものもあるため、正式版Windowsでも制限が緩和されるか否かは現時点では分かりません。



なお、「FAT32の最大容量を32GBとする」という制限はWindowsに特有のもので、フォーマット画面の開発者であるデビッド・プラマー氏が思いつきで設定したものが約30年にわたって残り続けているものです。プラマー氏によるフォーマット画面開発秘話は以下の記事で確認できます。

Windowsの「フォーマット」画面は1994年の暫定的なUIが使い回されており表記揺れも存在している - GIGAZINE