オープンソースの無料地図アプリ「Organic Maps」のAndroid版アプリのストアページが突然Google Playから削除されてしまったと、Organic Mapsの公式Xアカウントが明らかにしました。ストアページはその後復活していますが、削除された具体的な理由は不明のままです。



ORganic Mapsは、自由参加型の共同プロジェクト「OpenStreetMap」に基づいた地図をダウンロードしてオフラインで使うことができるオープンソースの地図アプリです。Organic Mapsが実際にどんな地図アプリなのかは、以下の記事でレビュー済みです。

無料&広告なしで圏外でも使えるオープンソースの地図アプリ「Organic Maps」を使ってみた - GIGAZINE



Organic Mapsの公式Xアカウントによると、2024年8月17日に突然「Google Playファミリーポリシーの要件を満たしていない」という理由で、何の警告も追加情報もなく、Google Playからアプリが削除されてしまったとのこと。



Google Playのファミリーポリシーでは、「子ども向けをうたいながら大人向けのコンテンツを配信していたり、アルコールやタバコ、薬物を美化したり、ギャンブルや暴力、殺人などのコンテンツや成人向けの広告を表示したりするアプリは違反対象となる」と示されています。しかし、Organic Mapsは広告やアプリ内購入を含んでおらず、子ども向けに不適切な内容もあり得ないことから、Organic MapsはGoogle Playに異議申し立てを求めたそうです。

そして、Organic Mapsの公式Xアカウントの投稿から約13時間後、Organic MapsのストアページがGoogle Playで復活。ただし、ストアページの復活に際しても、Googleからはやはり何の通知も説明もなかったとのこと。



ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、「これだからアプリストアの独占は面倒なのです。Googleとアプリプロバイダーの間で何か問題が起きても、独立した司法機関は存在しません。Googleが立法・行政・司法を一手に担っています。民主主義国家の多くの人々が、国がすべての権限を一手に担うことを好まないのには理由があります」「個人的には、Googleがこのようなことをしたことに驚きはしません。彼ら創造主は、Google Playから多くのアプリケーションを削除しています!」「Googleは 使われていない 開発者アカウントや低品質なアプリを削除し続けていますが、もし私が自分のアプリをGoogle Playから削除して開発者アカウントを閉じたいと思ってもそれは不可能で、隠すことしかできません。開発者アカウントを削除するボタンもありません。ダブルスタンダードです」など、Googleの一存のみがアプリや開発者アカウントの生死を握っている状況への異議が多数投稿されています。