「専門家は今からでも…」松本人志がSNS再開も“尾行報道で印象悪化”に世間が求める「記者会見」

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お笑いコンビ『ダウンタウン』松本人志が週刊文春を名誉毀損で訴えた裁判だが、“場外戦”が激しさを増している。

松本の代理人弁護士を務める「八重洲総合法律事務所」が、『週刊文春電子版』掲載の記事が公開された同日に再反論の声明を公式HPで発表。

《本日配信の記事に掲載されている弁護士田代政弘と中村信雄弁護士とのやり取り等については、事実に反することが多数記載されております》

として真っ向から対立姿勢を取っている。

文春によれば、被害を告発しているA子さんが相談しているX氏という弁護士が登場したが、田代弁護士の反論を受けて実名で告発。X氏の素性は中村信雄弁護士だった。

中村弁護士はA子さんに対して証人として出廷することをやめるように田代弁護士から依頼があったと主張し、さらに“A子さんと不倫しているのでは”と田代弁護士に言われ“記事になるかもしれない”と脅しのようなことを言われたと告白している。

これらの件については、田代弁護士側が否定しているが、松本の了承の下、調査会社に依頼して、A子さんを“尾行調査”したことは認めている。

「松本さんはA子さんが送ったというLINEのスクショをXにポストし《とうとう出たね》とコメントしたことから、A子さんがどこの誰かわかっている可能性が高い。

であれば、高額な調査費用を払ってまでA子さんを尾行していた目的は何なのか、疑問が残ります。裁判の行方はさておき、A子さんへの“尾行調査”報道は、世間の印象をかなり悪くしていますね」(ワイドショー関係者)

明るみに出た、松本“了承”の元でのA子さんへの尾行調査。そして、中村弁護士の登場は裁判の行方にどう影響を及ぼすのか。そこで、元テレビ朝日法務部長の西脇亨輔弁護士に聞くと

「中村信雄弁護士は今後、裁判のキーマンになるのではないでしょうか。実名まで出して告白しているということは、中村弁護士はこの裁判に正面から関わる意思表示をしたように思えます。この裁判で何より重要なのはA子さんの証言が信用できるかどうか。

そして証言の信用性の大きな決め手となるのは、証言がずっとブレていないという“一貫性”です。『A子さんは3年前から一貫した話をしている』と語る中村弁護士が裁判で陳述書を出したり証言したら、重要な証拠になるはずです」

と松本側の強引な手法で逆に中村弁護士を引っ張りだしてきてしまったことは、大きな失敗ではないかと分析する。

松本は“尾行調査”報道が出た同時期の7月14日にXで、

《ポスト、リポストは普通にしょうと思ってます。当たり前の権利やし。》

とポストし、SNS再開を宣言。後輩と他愛のないやり取りなどをしている。

「Xの投稿を再開してからは、裁判のことというよりは、“犬好き”をアピールしたり、『ダウンタウン』の人形をアップしたりと、好感度の挽回に躍起になっているようにしか感じませんね」(前出・ワイドショー関係者)

X再開にファンからは歓喜の声が上がっている一方で、中には

《記者会見もしていいですよ! 当たり前の権利だから!》

《比較すると渡部は偉かったなー》

《SNSでぐずぐずしてるのダサすぎる》

などと、松本の口から直接、説明を聞きたいというコメントも多い。すでに裁判が始まってしまっている中で、松本が“会見”をするメリットはあるのだろうか。

「裁判の“勝ち負け”だけで言ったら、このタイミングで会見は開かないというのは王道のやり方。下手なことを言ったら裁判で不利になってしまうかもしれませんからね」

と話すのは前出の西脇弁護士。だが、それはあくまで“王道”で、ここまで文春との“場外戦”が激しくなった今、会見を開く選択肢もアリだという。

「今回の文春報道で潮目が変わってしまいました。松本さんの代理人である田代弁護士がウラでこんな強引なことをしていたという疑惑が浮上し、世間の松本さんへの印象がかなり悪くなったように思います。だから松本さんは、このタイミングでSNSを再開してイメージアップを図ったのではないでしょうか。

そもそも、この裁判は松本さんがご自分の名誉回復のために起こしたはず。なのに、A子さんへの“強引なやり方”で評判を下げ、さらに会見をせずに沈黙を続けるというのは、本末転倒ですよ。本来であれば“これは不当な記事だ”など、松本さんの素直な思いを会見で話したほうがイメージの回復につながるはずなのに、今のやり方は名誉回復という目的からどんどん遠ざかっているように感じます。今からでも会見するほうが、松本さんの本当の目的のためには、良いのではないでしょうか」

A子さんの証言など、裁判の内容次第では松本のイメージはさらに悪化する可能性もある。名誉回復を望むのであれば、法廷だけではなく、会見という手段で、世間に直接語りかけることを考えてみてもいいのでは―ー。