10人のコロンビアがウルグアイ撃破! 23年ぶりの決勝進出…ハメスの左足が決勝点を演出

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 コパ・アメリカ2024・準決勝が現地時間10日に行われ、ウルグアイ代表コロンビア代表が対戦した。

 “狂人”の愛称で知られるマルセロ・ビエルサ監督に率いられたウルグアイは、グループステージを3戦全勝で首位通過すると、準々決勝ではPK戦の末にブラジル代表を撃破。優勝した2011年大会以来のベスト4進出を決めた。対するコロンビア代表はグループステージを2勝1分で突破し、準々決勝ではパナマ代表に5−0で快勝。3位となった2021年大会に続き2大会連続のベスト4進出を果たしている。

 ウルグアイは13年ぶり、コロンビアは23年ぶりの決勝進出を目指す一戦。FIFAワールドカップ26・南米予選でも2位と3位につける強豪同士の大一番を制し、南米制覇に王手をかけるのはどちらのチームになるだろうか。

 序盤から激しい球際の攻防が繰り返されるなか、15分にコロンビアが最初のチャンスを創出。敵陣左サイド深くでボールを収めたルイス・ディアスが柔らかいクロスを供給し、ゴール前のダニエル・ムニョスが頭で合わせたが惜しくも枠の左へ。対するコロンビアは18分、敵陣中央で前を向いたフェデリコ・バルベルデが右足アストサイドで前方へ送り、巧みなファーストタッチで収めたダルウィン・ヌニェスがシュートに持ち込む。しかし、左足の強烈な一撃は枠の左へ外れた。

 コロンビアのビルドアップに対してマンツーマンでの守備を行うウルグアイは、20分過ぎにかけてセカンドボールの回収率を高め、やや押し気味に試合を進めていく。28分にはハメス・ロドリゲスのFKを跳ね返しカウンターを発動。右サイドを持ち上がったマクシミリアーノ・アラウホがボックス手前中央へ送り、ボールを収めたヌニェスが右足を振り抜いたが、枠を捉えることができなかった。

 対するコロンビアは比較的自由に動き回るJ・ロドリゲスの左足から何度かチャンスを迎える。迎えた39分、J・ロドリゲスの絶妙な右CKにジェフェルソン・レルマが打点の高いヘディングで合わせて先制に成功した。しかし45+1分、アウト・オブ・プレー時に相手選手へ肘打ちを見舞ったムニョスにこの日2枚目のイエローカードが提示され退場に。前半は0−1で終了したが、コロンビアは数的不利で後半に臨むこととなった。

 1点ビハインドのウルグアイは後半開始と同時にジョルジアン・デ・アラスカエタとクリスティアン・オリベラを投入し、前線の枚数を増やす。それでもなかなか反撃の糸口を掴めずにいると、ビエルサ監督は66分にルイス・スアレスを投入し状況の打開を図る。すると71分、右に開いてボールを受けたバルベルデがボックス内中央へ走り込むスアレスへラストパス。決定的な形を作ったが、右足で放たれたシュートは右ポストを叩いた。

 その後もウルグアイが猛攻を仕掛けるが、中央を固めたコロンビアの強固なブロックを崩し切ることができず、バルベルデやマヌエル・ウガルテのミドルシュートもネットを揺らすまでには至らない。一方のコロンビアは最終盤にマテウス・ウリベに決定機が2度訪れるも、GKセルヒオ・ロシェの好セーブもあり追加点を奪うことはできなかった。試合はこのまま0−1で終了し、コロンビアが23年ぶりの決勝進出を決めている。

 コロンビアは現地時間7月14日の決勝でアルゼンチン代表と対戦。一方で、敗れたウルグアイは同13日の3位決定戦でカナダ代表と激突する。

【スコア】
ウルグアイ代表 0−1 コロンビア代表

【得点者】
0−1 39分 ジェフェルソン・レルマ(コロンビア代表