「親の遺伝子を消す」ために1000万円かけて整形…風俗店で費用を稼ぐ女性が語った生い立ちに絶句

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整形をオープンにしている芸能人やインフルエンサーが増えたことで、高校生なども夏休み等の大きな休みに「二重整形」をするケースが増えている。

整形する理由のほとんどは「かわいくなりたい」「ほくろや傷跡などのコンプレックスを解消したい」などであると思うが、なかには特殊な理由で整形手術を受ける人もいる。

今回は、「親の遺伝子が容姿に残っているのが許せないから」という理由で、約1000万円かけて数十回もの整形手術を受けた25歳女性のRさんに話を聞いた。

Rさんが初めて整形手術を受けたのは、15歳の時。きっかけは、小学校から続いていたいじめだという。

「最初の整形は15歳のときです。小学校の時から容姿が原因でいじめられていて、トイレで水をかけられたり、持ち物を隠されたりしていました。

親からは『ブス』と呼ばれていて、機嫌が悪いとお湯をかけられていたので相談できませんでした。そんな時に、テレビで整形手術のことを知り、これしかないと思ったんです」

親との関係が良くなかったRさん。家では「大根」「ブス」と呼ばれ、なにか気に入らないことがあるとお湯をかけられるという環境で育った。

そんな環境から逃げるため、なるべく早く自立して家を出ようと考えていたが、その先でも容姿が原因でいじめられないように、整形手術を受けさせてと両親に頼んだという。

「15歳の頃、整形をしたいことを伝えると、母は喜んでくれたのを覚えています。『大根がやっとブスなのを自覚した』と言われました。整形費用を出してくれたのでその時は両親に感謝しました」

最初の整形が終わり、手術後の顔を見てRさんが思ったのは『他のパーツはブスのまま』という、別のコンプレックスの発覚だ。

それからは、整形するたびになにか別のところが気になり、ますます整形に入れ込んでいくようになった。

高校を卒業して東京へ出たが、整形費用は高額で、アルバイトだけでは貯められない。そこで選んだ仕事が風俗嬢だった。デリヘル、ソープと多くの店を経験し、今はM性感で働いているという。

「高校を卒業して、最初に働いたのはキャバクラでしたが、かわいくないと指名が入りません。なので、風俗店で働くしかありませんでした。すぐにでも整形をしたかったですが、お金はないので、モニター割などを駆使してできるだけ安く整形をするようにしていました。

新しい服を買う、美容室で髪を切るに感覚は近いです。やればすぐに“キレイ”を享受できるので楽しいんです」

風俗店で働くのは大変だが、彼女にとっては天職だという。整形をして綺麗になると、お客さんから『かわいい』と言われるので、整形をしたと実感がわく。

Rさんが言うにはどれだけ費用がかかっても、一生かわいいままであればブランド物の服を買う感覚と同じで整形ができるそうだ。

「今の完成度は20%くらいですが、正直終わりはわかりません。メスが入っていないパーツがあるのが嫌なので、親の遺伝子がわかる部分は全て整形します。理想はありますが、目的が嫌いなパーツを消すことなので、失敗しても大丈夫です。親の遺伝子が少しずつ消えることが人生の生き甲斐です」

Rさんは顔だけでも、目頭、二重、たれ目整形、涙袋のヒアルロン酸注入、鼻筋プロテーゼ、耳介軟骨移植、口角ボトックス注射……30回以上整形をしている。

今のところ失敗した整形はないが、完成予想図と違うことはあった。しかし、それは失敗ではない。どう転んでも新しい自分になるため「遺伝子がまた1つ死んだ!」と喜べるのだという。

Rさんは自身が整形中毒であることを自覚しているが、悪いことだとは思っていない。それどころか、進化をしているため、整形は楽しいアトラクションであるとも話してくれた。

彼女の整形手術に終わりはあるのだろうか。手術による後遺症やトラブルが発生しないことを祈るばかりだ。

取材・文・PHOTO:白紙 緑