日本ダービーを制した横山典弘とダノンデサイル【写真:産経新聞社】

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G1日本ダービー

 競馬の祭典・G1日本ダービー(東京優駿、芝2400メートル、18頭立て=1頭取り消し)が26日に東京競馬場で行われ、横山典弘騎手が手綱をとった9番人気のダノンデサイル(牡3・安田、父エピファネイア)が直線抜け出し、同世代3歳馬7906頭の頂点に立った。ウィニングランの途中で騎手がファンに向けた馬上からの一礼に感動の声が集まった一方、その際のダービー馬の立ち姿にもファンの間で話題に。「おとなしくていい子」「お利口にしてた」といった声が上がっている。

 勝った直後からダービー馬の風格が漂っていた。G1優勝馬だけに許される芝コースでのウィニングラン。多くのファンが待つスタンド前に戻ってくると、横山典騎手は馬を止め、帽子を脱いで馬上でお辞儀。ファンは大喝采。56歳3か月4日のダービー史上最年長勝利をたたえた。

 その間、ダノンデサイルも横山典騎手を背にファンの喜ぶ姿を見渡すようなそぶりを見せながら、おとなしく立ち止まっていた。レース直後は興奮状態になる馬が多い中、7万人超のファンを前に堂々の立ち姿を披露。ファンからはさまざまな声が上がっている。

「長い事競馬見てきてるけど、あんなにおとなしいダービー馬初めて見たかも」
「写真撮影の時もトウカイテイオーみたいにポーズ取ったまま微動だにしてなかった」
「それにしてもダノンデサイルはおとなしいな…いい子だ」
「勝ったあとずっと静かにお利口にしてたダノンデサイルくん、口取り待ちの時に小さい声で嘶いていたのが可愛すぎて一気に好きになっちゃった」
「みんな喜んでるな〜って顔しながら見渡してるのかわいい
「観客の前でピタッと止まって観客席を眺めてる姿に利口さと精神面の強さを感じてしまった」

 牡馬クラシック1冠目のG1皐月賞ではレース直前に跛行で競争除外。無念さが漂ったシーンだったが「皐月賞の時もおとなしくしてたのを思い出した」といった声もあった。

(THE ANSWER編集部)