「3回目の結婚に迷いはなかった」熊谷真実 離婚から2年を経て8歳年下の夫と再婚するまで

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2024年4月にYouTubeにて8歳年下の旦那さんと3回目の結婚を発表した熊谷真実さん(64)。夫との出会いから、どのようにして3回目の結婚に至ったのか。(全5回中の1回) 

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公表するかためらいましたが…


── 2024年4月1日のYouTube「まみちゃんねる」で、3回目の結婚を公表されました。ちょうどエイプリルフールだったので、一瞬「ネタかも…」と疑ってしまったことをお詫びします(笑)。

熊谷さん:いえいえ(笑)。発表のタイミングが4月1日になってしまったのですが、実際に結婚したのは1年くらい前なんです。所属事務所を3月31日に退所し、翌日のYouTubeで皆さんにお知らせをする際に、ついでといってはなんですが、再婚を公表しました。

さすがに3回目の結婚なので、気恥ずかしさもあって、当初は公表するかためらいました。でも、メディアに出るとどうしても前の旦那さんの話題になるので、迷惑をかけたら申し訳ないなと思って。だから、通販番組で「1万9800円ですっ!」と小声で値段を言うような感じで、こそっと発表したんです(笑)。

── YouTubeでは、お相手について「穏やかな方」と話されていましたね。どんな方なのか伺ってもいいですか?

熊谷さん:浜松に住む8歳年下の方で、キッチン関係の会社を経営しています。彼とは、名古屋に住んでいる弁護士夫妻の友人の紹介で知り合いました。以前から「とってもいい人だから紹介したい」と言われていたのですが、離婚後、なかなか積極的に男性と会う気になれなくて。でも、他ならぬ友人の紹介だからと、4人で会ったのが最初の出会いです。後から聞いたところによると、「真実ちゃんはモテるから早くゲットしなきゃダメよ」と、友人からはっぱをかけられていたらしいです(笑)。

── 最初の印象はいかがでした?

熊谷さん:当初は、恋愛対象として意識していたわけではなく、あくまでもいい友達の一人だったんです。正直、ものすごいタイプだったかといわれれば、まあ普通かな?という感じでしたが、友人夫婦とダブルデートを重ねるうちに、彼の誠実な人となりが分かってきて、「いい人だな」と安心感を覚えるようになりました。ただ、狭い街ですから、“離婚したばかりで、もう他の男性とデートしてる“と思われるのが嫌で、極力ふたりきりにならないように気をつけていたんですね。

でも、出会って半年くらい経った頃、たまたまふたりで話す機会があって。そしたら、ひとりでインドを放浪したり、バイクで日本一周するなど、アクティブな一面を知って興味が湧いたんです。与那国島では、ドラム缶のなかで寝たこともあるんですって!

── ドラム缶の中で寝るとは、なんともワイルドですね!

熊谷さん:すごいでしょ(笑)。見た目は穏やかそうなタイプなので、そのギャップに惹かれ、「もっと彼のことを知りたいな」と思うようになりました。そこから自然な成り行きでおつき合いがスタートしたんです。

彼は、とにかく行動が早いんです。去年のGWに宮古島に行ったのですが、時期的にすごく旅費が高いから、どうしようかなと躊躇していたら、「行きたいんでしょ?もうチケット押さえたから」と言われ、驚きました。先日は、夫の仕事の関係で、イタリアで開催される「ミラノサローネ」という世界最大規模の国際家具見本市に行ったのですが、彼のおかげで知らなかった世界に触れて、とても刺激を受けました。ふたりとも旅行が大好きなので、よく一緒に出掛けるのですが、彼はどんなところにも臆せず行くし、旅慣れているので、いろんな手配もササっとスマートに済ませちゃうんです。

── かっこいいですね。

熊谷さん:そう、かっこいいんです(笑)。何事にも動じず、冷静に対処するので頼りになりますね。有言実行ならぬ、“不言実行”の人です。

気になる再婚への迷いは

60歳を過ぎて初めてバンド活動も。熱狂!

──「3回目の結婚なので公表をためらった」とおっしゃっていました。再婚することに迷いはあったのでしょうか?

熊谷さん:私は、“お互い好きでおつき合いしているなら、当然結婚するでしょ”という発想なんです。むしろ結婚しない選択はない。相手に対しても、「あなたもそうよね?」と思ってしまう。ですから、私のなかでは、再婚はごく自然な流れでした。恋愛=結婚だなんて、なんか恥ずかしいんですけどね。

── いえ、まっすぐで素直な方でいらっしゃるんだなと。ただ、年齢を重ねると、余計なことを考えすぎて、なかなか結婚に至らないケースも少なくありません。

熊谷さん:その感覚も理解できます。ただ、私たちの年代で結婚を考えたときに、一番大事なのは、自分で生活していける基盤があるかどうかが大きいと思うんです。60代以降になると、「離婚したいけれど、いま別れると年金がもらえない」という声も聞きますし、とどのつまりはお金という面も否めません。

私がたまたま3度目の結婚ができたのは、これまで培ってきた仕事で、ある程度の経済的な基盤ができていたというのもあるのかなと。こう言うと、“芸能界という特殊な世界だから恵まれている”と思われるかもしれませんが、決して先が保証されている仕事ではないですし、実際コロナのときはお仕事がなくなり、大変な思いも経験しました。だからこそ、これからのことを考えて、いろんなチャレンジをしてきたつもりです。

経済的な基盤があれば、金銭面で依存しあうことがないから、愛という部分の純度が高くなって、そこには楽しみしか生まれない気がするんですよね。お互い自立したうえで、寄り添うことができたら、相手にはプライスレスなものしか求めないんじゃないかしら。

PROFILE 熊谷真実さん

1960年生まれ。東京都出身。俳優。NHK朝の連続小説『マー姉ちゃん』(79年)、NHK大河ドラマ『功名が辻』(06年)、映画『死刑台のエレベーター』(10年)、映画『アンダードッグ』ほか出演。

取材・文/西尾英子 写真提供/熊谷真実