「勘弁してくれよ」キン肉マン作者 超RIZIN.3 朝倉未来vs平本蓮のチケット代に苦言 最前列は“驚愕の値段”

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「まだ、お前の時代じゃない」(朝倉未来・上)、「もう、お前の時代じゃない」(平本蓮、下)という挑発的な構成の「超RIZIN.3」のポスター(RIZINホームページより)

 格闘技ファンが待ち望んだ朝倉未来平本蓮の初対決を目玉として、2024年7月28日に、さいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN. 3』。以前から舌戦を繰り広げてきた因縁の2人の初対決とあって、既に公開されたポスターは「まだ、お前の時代じゃない」のキャッチコピーと朝倉未来、「もう、お前の時代じゃない」のキャッチコピーと平本蓮の写真が配された刺激的なデザインとなっている。

「朝倉は3月16日に、ファンを前にしておこなわれた記者会見で『万が一、平本に負けたら俺は引退します』と宣言、それを聞いた平本も『俺もコイツに負けたら引退します。絶対負ける訳ないんで』と即座に返し、両者の因縁の深さを感じさせました。格闘技ファンからすれば間違いなく心躍るカードではあるのですが、そのチケット代の高さに驚きの声が上がっているのも事実です」(格闘技ライター)

 発表された『超RIZIN.3』のリングサイド1列目の「VVIP席」は、なんと110万円! 2、3列目(VVIP席)でも55万円、4列目以降のVIP席でも22万円という、かなり強気な金額設定となっている。2024年6月9日に国立代々木競技場・第一体育館で開催されるナンバーシリーズ『RIZIN.47』のチケットは、1列目のVVIP席が27万5000円、その次に高いVIP席でも11万円。『超RIZIN.3』のチケットの異常な高さがわかる。

 そんななか、Xで《勘弁してくれよ 流石にこの額ではいけない》とぼやいたのが、熱心な格闘技ファンとしても知られる、漫画『キン肉マン』の作者・ゆでたまごの嶋田隆司氏だ。嶋田氏は、5月23日にXを更新し、次のようにポストした。

《私はPRIDE,DREM といつも\100,000のVIP 席2枚身銭を切って 家内とほぼ皆勤で観てきて、少しは格闘技応援してきたが、超RIZIN 朝倉未来vs平本蓮がVVIP席が\1,100,000 2き人で行ったら\2,200,000 勘弁してくれよ 流石にこの額ではいけない 総合格闘技生で見にいくのは遠ざかるね》(原文ママ)

 嶋田氏は、一般ユーザーから寄せられた《私も値上がりしてからRIZINは行かなくなった者です。PRIDE、DREAMは地方大会も可能な限り毎回現地民です。入場もぎりの際、私達以外全員招待?ってぐらい周りが招待券を持つ中(DREAM末期)も身銭削って行ってました。そして本当によく先生をお見かけしていたので、勝手に招待されていると思ってました!》との声には、

《招待は一回もないですよ。お金取れるところから取れって感じですよね。そうですかわたしの姿見てましたか。声かけてくれたら良いのに》

 とリプ返し。さらに、《安いチケットの席ではダメですか?》という声に対しては、《わたしは一番前でなくてはいやですね。ずっとビジョンみてるようなもんじゃないですか、それならテレビでPPVが良いです》と、独自の観戦哲学を明かした。

 嶋田氏のポストに対しては、ほかにも

RIZINは今まで最前列で見てくれた古参のファンを切って金儲けに走りました。今まで通り10万相当の席(SRSなど)にすれば!?って話ではないんですよね、席のレベルは下げれないんですよね RIZINは古参のファンを大事にしてないので天罰が降ります》

《私も某関係者から100万円超えのチケット購入勧められてお断りさせて頂きました。100万円を稼ぐ大切さを分からねば、格闘技界の先は暗いと思います》

 など、共感の声が多数寄せられている。

 朝倉未来は5月22日、YouTubeチャンネルを更新。RIZIN事務所での榊原信行CEOとの会談を公開し、「初の5万超えの景色を皆さんに見せたい」と意気込みを語ったが……チケットの常軌を逸した価格設定は、格闘技ファンの反発を呼びそうだ。