クリストファー・ノーラン監督作品おすすめ9選&最高傑作ランキング バットマンからSF大作、オッペンハイマーまで…圧倒的な画力と難解さが癖になる!

1998年に『フォロウィング』で長編映画デビューを果たしたクリストファー・ノーラン。その後『メメント』が全米で異例のヒットを記録し、「バットマン」シリーズでは脚本・監督に抜擢。とくに『ダークナイト』は当時歴代2位の興行収入を記録する大ヒット作品となりました。その他にも、レオナルド・ディカプリオを主演に迎えたSFアクション『インセプション』や、ライブドア大調査で最も票を集めた『インターステラー』、自身初の歴史映画となる『ダンケルク』、『TENET テネット』など、いずれも迫力ある映像と音響効果、そして映画ファンを唸らす難解なストーリーが話題を呼び、多くの人を魅了し続けています。

また、2024年には「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた『オッペンハイマー』が第96回アカデミー賞で同年度最多となる13部門にノミネート。180分におよぶ超大作は日本でも注目を集めました。

今回は、クリストファー・ノーラン監督作品のおすすめポイントをご紹介。さらに、ライブドアニュースのアンケート企画「ライブドア大調査」で票を集めたノーラン作品の投票結果を発表いたします!

著者:
ライブドアニュース編集部 H

子供のころから映画やレンタルショップが娯楽の中心で、上京後は名画座やミニシアターに入りびたるように。好きな監督はジャン=リュック・ゴダール、テオ・アンゲロプロス、三宅昌、片山慎三、イエジー・スコリモフスキ、ロベール・ブレッソン、ギヨーム・ブラック。

※配信サービス等の情報は2024年5月執筆・調査時点のものです。
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フォロウィング(1998年)



あらすじ


作家志望のビルは創作の参考にするため、街行く人々を尾行する習慣があった。ある日、ビルはターゲットの男コッブに尾行していることを気付かれるが、コッブ自身も他人のアパートに不法に侵入し、私生活を覗き見る変態的な行為を繰り返していた。コッブに感化されたビルは、コッブとともにアパートに侵入するが、そこで見つけた女性の写真に興味を持ち、その女性を尾行し始める。

見どころ


ノーランの長編デビュー作にして、その原点が詰まった作品。他人のアパートに不法侵入することを趣味とする人間の変態的な側面を描いた設定、交錯する時間軸にあっと驚く結末、わずか70分の上映時間ながら濃密で複雑なストーリーは見ごたえ抜群です。1999年のロッテルダム映画祭で最高賞にあたるタイガーアワードを受賞するなど高い評価を得ています。

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:ジェレミー・セオボルド、アレックス・ハウなど
上映時間:70分
公開年:1998年
ジャンル:ドラマ

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メメント(2001年)


あらすじ


保険調査員のレナードは、自宅で強盗に襲われた事件で妻を殺され、自身も重傷を負い記憶障害になってしまう。新しい記憶が10分しか保持できなくなったレナードは、写真にメモを書き残したり、重要な情報を体にタトゥーで刻むなどして記憶を補いながら、妻を殺した犯人を探し続ける。

見どころ


ノーランの出世作となった長編2作目。「記憶が10分しか保持できない」というトリッキーなアイディアでありながら、見ているこちらも主人公と同じ感覚を体験できる構成で、アメリカでは異例のヒットを記録。ノーランの名を世界に知らしめるきっかけとなった作品です。日本でも根強い人気を誇る1本。

みんなの感想・評判


「2つの異なる時間軸をモノクロ・カラーで描いている点(初見では何のこっちゃわからず、段々理解していく体験)が映画ならではの演出かと思います。考察し出したら止まらないクリストファーノーラン監督の初期作品。何回も観たくなります。最高です。」(20代・女性)

「インセプションとも悩みましたが、やはりメメントを観たときの衝撃がいまでも忘れられません。登場人物は限りなく少なく、予算もそれほど多くなかったのだろうと推察いたします。その中で脚本・構成という武器ひとつで戦い、こうも面白い作品を生み出せるのは驚きでしかありません。追手から逃げている最中に記憶が保たなくなった主人公が『何故いま走っているんだ……?』となる瞬間は、設定がうまく組み込まれて関心すると同時に噴飯ものでした。ラストのやるせなさも大変好みで、何度でも繰り返し観たくなる名作です。」(20代・女性)

「10分しか記憶が持たない主人公が、10分前の自分の行動をメモ書きなどで探っていくという内容が画期的でした。話の進み方も主人公に合わせて10分という時間を後ろ向きに進んでいきますが、視聴者も思い出しながら映像を観ることになるため、映画への没入感が深いです。」(20代・男性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モスなど
上映時間:113分
公開年:2001年
ジャンル:クライムサスペンス

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バットマン ビギンズ(2005年)



あらすじ


大富豪の御曹司ブルースは、両親が強盗に殺された過去のトラウマから復讐心を抱えながら成長する。やがて自らの無力さに気づき、世界中を放浪した末にヒマラヤにある秘密組織で過酷な修行を重ねたブルースは、数年後、ゴッサム・シティに戻るのだが、犯罪と腐敗に蔓延るその街の有り様に憤りを覚える。そこで漆黒の怪しげなコスチュームを身に纏い、"バットマン"と名乗った闇の騎士として犯罪組織と戦うことを決意する。

見どころ


クリスチャン・ベールを主役に迎え、DCコミックの「バットマン」を映画化した3部作の第1作目。共演には名優マイケル・ケインをはじめ、ゲイリー・オールドマンやリーアム・ニーソン、渡辺謙などが出演しています。バットマンの誕生秘話を描いた作品で、この作品をきっかけに“バットマン沼”に落ちたという声もちらほら。

みんなの感想・評判


「現実と変わらないような世界観の中でヒーローとしてバットマンが誕生するリアリティのある理由付けに初めて見た時痺れました 後のシリーズ2作品と比べてバットマンの活躍が堪能出来る所も個人的に大好きなポイントです!」(40代・男性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:クリスチャン・ベール、マイケル・ケインなど
上映時間:140分
公開年:2005年
ジャンル:アクション

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ダークナイト(2008年)



あらすじ


ゴッサム・シティに現れた、痕跡を残さない凶悪犯ジョーカー。バットマンであるブルース・ウェインはゴードン警部補や新人検事デントらと協力し、ジョーカーの犯行を食い止めようとするが、ジョーカーの恐ろしい計画の一端が明らかになっていく。

見どころ


全米で当時『タイタニック』に次ぐ歴代2位の興行収入を記録し、世界興収も10億ドルの大ヒットを記録した作品。見どころはなんといってもヒース・レジャー扮するジョーカーの怪演でしょう。公開前に急逝したヒースの遺作としていまなおファンの間で愛され続けています。アカデミー賞では8部門にノミネートされるなど、これまでのコミックを原作とする映画のなかでも異彩を放つ名作です。

みんなの感想・評判


「ノーラン作品で他に推したいものもあるのですが、ヒース・レジャーのジョーカーはやはり何度も見たくなるバットマンシリーズということを置いても唯一無二の名作です」(30代・女性)

「ヒーローの不自由さと悪役の自由さが描かれているところ」(30代・男性)

「今までのバットマンのイメージが変わった作品。ジョーカー(ヒース・レジャー)が強烈過ぎた。マフィアのお金燃やすとこ大好き。あと、ブルースに俺がいないとお前は輝けない的な光と影で表裏一体なやり取り、恋人を助けるシーン…挙げるときりが無いですが、冒頭の襲撃シーンがやはり見どころかと。」(40代・男性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャーなど
上映時間:152分
公開年:2008年
ジャンル:アクション

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インセプション(2010年)



あらすじ


主人公コブは、人の夢の中に入り込んで秘密のアイデアを盗み出す"夢読み"の犯罪者だった。しかし、ある事件の最中に最愛の妻を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな絶体絶命の状況にあったコブに、逆に他人の潜在意識に偽りの記憶を植え付ける"インセプション"という極めて難しい作戦を引き受けるチャンスが訪れる。コブはかつての同僚と共にこの作戦に挑み、成功すればかねてからの夢であった普通の人生を取り戻せると期待するが…。

見どころ


身近な事象である「夢」のなかに侵入するという突飛な設定が見どころのひとつ。サスペンスやアクション要素も強く、ノーランの作品を普段あまり見ない人にもおすすめしやすい1本です。ホテルの無重力状態で戦闘するシーンはCGではなく巨大セットを用いて撮影しているということも話題になりました。日本からは重要な役柄として渡辺謙が出演しているほか、新幹線車内や都内高層ビルのヘリポートなどがロケ地として選ばれています。

みんなの感想・評判


「シンプルに夢の中に入るという設定にめちゃくちゃ惹かれたのが一つ。夢は皆見る普遍的なものであるがこの作品においては構造が結構複雑で、考察の余地を持たせたところも面白いと思う。よくわからない部分はあっても俳優陣は皆かっこよく、舞台設定に説得力を持たせるアクションと映像に圧巻させられる。自分は洋画を進んでみるタイプではないので俳優に全く無知であったが、この映画を見てディカプリオは勿論、ジョセフが好きになった。」(20代・女性)

「夢の世界という誰もが関わりのある世界を描いており、比較的わかりやすくまとめつつもノーラン作品特有の難解さも兼ね備えており、ノーラン作品を知らない人とも一緒に楽しむことができるため。 中盤、重力の方向が次々と変わっていくホテルで敵と戦うシーンは夢の中ならではの浮遊感を味わうことができて、なおかつバトルシーンとしても楽しめるため特にお気に入りです。」(30代・女性)

「階層構造になっている夢という複雑な設定を余すことなく描いている。どう受け取るかを視聴側に委ねたラストシーンの演出もニクい。」(30代・男性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙など
上映時間:148分
公開年:2010年
ジャンル:クライムアクション

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インターステラー(2014年)



あらすじ


地球が深刻な環境破壊と飢饉に見舞われた近未来。人類の存続が危ぶまれる中、元エンジニアのクーパーは、未知の新天地を求めて宇宙への旅に出る。残された家族を守るため、クーパーは惑星開拓計画「エンデュアー」に参加。しかし計画は思わぬ難題に直面し、クーパーは家族の無事を願いながら、人類の新たな生存圏を確保すべく挑戦を続けていく。

見どころ


理論物理学者の科学考証に基づいた描写がリアルだと話題になり、ノーラン作品のなかでも考察などがさかんに交わされた作品のひとつ。そういうふうに聞くと、小難しい作品だと思う人もいるかもしれませんが、ライブドア大調査でもっとも票を集めたのが本作。科学がベースにあるものの、危機に立ち向かう人間の姿、親子愛に感動した人も多く、ノーランの代表作ともいえる1本です。

みんなの感想・評判


「最初に観たノーラン監督の映画がインターステラーというのもありますし、何より映画にハマったきっかけの映画です。異常なまでに宇宙が綺麗で怖いのかを表現してくれて、それでいてストーリーが本当に泣ける。他とは違う家族愛の物語が、我慢しても涙が出てくる。別に我慢する必要はないんですけどね。それでいてハンス・ジマーの音楽がさらにこの映画の魅力の1つで、ハンス・ジマーの最高傑作ではないでしょうか? 頭悪い点数ですが、10点満点中120点の最強の映画です。」(20代・男性)

「作品公開時点で、宇宙やブラックホールの仕組みなどまだ不明な部分が多く研究されている分野を「映画」という映像に落とし込むだけでなく、ストーリーに組み込んで仕上げているから。 実際にブラックホールに飲み込まれたら?であったり、宇宙に住むようになったら、どんな環境で人間は住むのだろう?などをCGを使って映像化をしている為、単に「SF(サイエンスフィクション」の枠ではなく、サイエンスノンフィクションという新たなジャンルだと思うので選びました。」(20代・男性)

「SFの世界にどっぷりはまれる所!相対性理論により他の星の時間の流れが違っていたり、ラストの人間の新たな居住地が遠心力を使ったものになっていたり、理解は出来ないが娘と交信する方法も面白い!」(30代・女性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:マシュー・マコノヒ―、アン・ハサウェイなど
上映時間:169分
公開年:2014年
ジャンル:SFヒューマン

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ダンケルク(2017年)



あらすじ


1940年、第2次世界大戦下のダンケルク。ドイツ軍の電撃戦によりフランス北部に追い詰められた英仏連合軍約40万人がダンケルクの海岸に孤立する。イギリスのチャーチル首相は、取り残された部隊の救出作戦「ダイナモ作戦」を指示。物語は奇跡的な展開を迎えることになる。

見どころ


ノーラン初となる歴史映画。空・陸・海の3つの視点から描かれており、時間軸はそれぞれ1時間、1週間、1日と一見バラバラのように思えますが、結末に向かうにつれて、それらが交錯していく様は圧巻です。圧倒的な映像と音響効果がすさまじく、戦争映画や歴史に抵抗がある人でも楽しめる作品です。

みんなの感想・評判


「実話ベースでありながら、スクリーンに飲み込まれるような圧倒的なスケール感。映画館でしか体験し得ない没入感。」(30代・女性)

「まるで自分も戦場にいるような没頭感!圧倒的な音!爆発の衝撃!」(20代・男性)

「現在に至るまで他の映画人たちに沢山の影響を与えている戦闘描写は凄まじいと思います。」(40代・女性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニーなど
上映時間:106分
公開年:2017年
ジャンル:戦争

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TENET テネット(2020年)



あらすじ


CIAの作戦員である主人公は、未来から送り返された装置によって"逆転"する能力を手にする。組織テネットのオペレーターであるニールと協力し、ロシアの富豪アンドリィ・サイトーが企てる世界規模の危機を食い止めるため奔走するのだが…。

見どころ


時間の交錯を描くことを得意とするノーランが新たに挑んだのは「時間逆行」という突拍子もない設定。本作では俳優たちが実際に逆行する演技をしていたということも話題になりました。デンゼル・ワシントンの息子で、映画初主演となるジョン・デビッド・ワシントンとロバート・パティンソン演じる二―ルとの絶妙な関係性も見どころの一つ。

みんなの感想・評判


「時間逆行という荒唐無稽なアイディアを見事に映像に落とし込んだ傑作。 主人公とニールの奇妙な関係性も見どころ。」(20代・女性)

「時間の流れの『順行』『逆行』を繰り返し時系列の往復することで生まれる伏線回収がノーラン作品の中でも一番鋭くて好きです。また、ラストで明かされるニールの裏主人公的な立ち回りもSF映画ながら友情を感じられて感動しました。」(10代・男性)

「本当はひとつに絞れないのですが、あえて……。ノーラン作品に多い『ああそうだったのか』という気づきの部分にものすごく泣かされたので。キャラクターも愛しくて、何度も観た作品。また観たいです!」(50代・女性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:ジョン・デビッド・ワシントン、ロバート・パティンソンなど
上映時間:150分
公開年:2020年
ジャンル:アクションサスペンス

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オッペンハイマー(2023年)



あらすじ


第2次世界大戦中、物理学者のロバート・オッペンハイマーはマンハッタン計画の原爆開発プロジェクトの委員長に任命された。実験で原爆の恐るべき破壊力を目の当たりにし、さらに実戦での投下で恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに気づいたオッペンハイマーは戦後、より強力な水素爆弾開発に反対するようになるが…。

見どころ


2006年にピュリッツァー賞を受賞したノンフィクション小説「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、アメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。原爆を開発するまでの物理学者としてのオッペンハイマー、そして開発した後の葛藤に揺れる一人の人間としての彼の心理描写が緻密に描かれています。社会派ドラマとしてもかなり見ごたえのある作品です。

みんなの感想・評判


「マンハッタン計画で原爆の威力目の当たりにして、本当にこの爆弾を使っていいのか葛藤するシーンがよかった。『僕の手は血で汚れてしまった』は名言だと思います」(20代・男性)

「音がとにかく凄い!」(20代・男性)

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:キリアン・マーフィ、エミリー・ブラントなど
上映時間:180分
公開年:2023年
ジャンル:ドラマ


クリストファー・ノーランの最高傑作ランキング【ファン投票】


ライブドアニュースのアンケート企画「ライブドア大調査」で「1番好きな『クリストファー・ノーラン監督作品』」の人気投票を行いました。

アンケートの結果、『インターステラー』が1位に選ばれました。

1番好きなクリストファー・ノーラン映画TOP5
1位:インターステラー(41票)
2位:インセプション(26票)
3位:ダークナイト(23票)
4位:TENET テネット(19票)
5位:メメント(12票)

その他にも投票された映画は下記にまとめました。

ダンケルク
オッペンハイマー
バットマンビギンズ
ダークナイト ライジング

アンケート概要
調査方法:Googleフォーム
集計期間:2024年4月4日〜2024年4月11日
回答数:130
回答者の年齢:10代:6.15%、20代:37.69%、30代:35.38%、40代:13.84%、50代:5.38%、60代以上:1.53%
回答者の性別:女性:39.23%、男性:54.61%、回答しない:6.15%


天才とも評されるノーラン監督作品の特徴・凄さとは?


独特なストーリー構成や圧倒的な映像表現にしばしば「天才」とも評されるクリストファー・ノーラン。誤解を恐れずに言うと、“癖の強い”映画監督でもありますが、これまでに大ヒット作品を連発し、日本でも高い知名度を誇ります。そんなノーランの作品にはいったいどんな特徴があり、何が人を惹きつけるのでしょうか。

特徴1「癖になる難解なストーリー」


ノーランが手がける作品の特徴として第一に挙げられるのはストーリーの難解さ。その要因として考えられるのが「複雑な時系列」です。気が付くと過去の時間軸に場面が変わっており、それは数十年前であったり、数十分前であったり。それらがあまりにシームレスに描かれるので、つい何度も見返して確認したくなってしまうのです。とくにそれが顕著に描かれているのが時間軸が逆行して描かれる『TENET テネット』でしょう。

特徴2「IMAX撮影の使い手」


ノーラン作品の公開初日はIMAXシアターの席が売切れるのは当たり前の光景といっていいほど、「ノーランといえばIMAX」。実は、劇場映画で初めてIMAX撮影を導入したのはノーランの『ダークナイト』でした。その後も、ノーランは撮影にIMAXを採用。ダイナミックで迫力のある映像を楽しむことができるのはIMAXにこだわるノーランならでは。

特徴3「緻密な音響表現」


ノーランの作品は音響表現にも特徴があります。ノーランは「無限音階(シェパードトーン)」と呼ばれる演出をほぼすべての作品で使用。これは、一定の高さの音であるにもかかわらず常に上昇しているかのように感じる効果で、たとえば『ダンケルク』の時計の秒針の音などがそれにあたります。これにより、観客は何かに追われているよな不安感や焦燥感を覚え、緊迫したシーンに没入することができるのです。

特徴4「CGに頼らないアナログ手法」


フィルム撮影にこだわり、可能なかぎりCGは使用しないというノーラン。『インターステラ―』ではトウモロコシの栽培には適さない土地にもかかわらず、東京ドーム約3個分のトウモロコシ畑を育てあげました。他にも、実際に飛行機やビルを爆破させるなど、そのリアルさが作品の映像に説得力を持たせているともいえるのではないでしょうか。

クリストファー・ノーラン作品一覧【最新作】


2024年現在、12本の長編映画を発表しているノーラン監督。VODサービスで見ることのできる作品が多いので、過去作を視聴することもそこまで難しくありません。公開順で見てみたり、ジャンルごとに見てみたり、「バットマン」シリーズで見てみたり…。鑑賞後は、他の人の考察や感想も知りたくなるので、何度も見返したくなりそうです!

クリストファー・ノーラン映画作品一覧
・ フォロウィング(1998年)
・ メメント(2001年)
・ インソムニア(2002年)
バットマン ビギンズ(2005年)
・ プレステージ(2006年)
ダークナイト(2008年)
・ インセプション(2010年)
ダークナイト ライジング(2012年)
・ インターステラー(2014年)
・ ダンケルク(2017年)
テネット(2020年)
・ オッペンハイマー(2024年)

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