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『地獄の黙示録』(1979)や『ゴッドファーザー』シリーズなどで知られる巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督最新作『Megalopolis(原題)』より、主演アダム・ドライバーのファーストルックがお披露目となった。

『Megalopolis』は大災害に見舞われたニューヨークを舞台に、廃墟と化した街を再建しようとする建築家を主人公とする物語。ドライバーは、レトロフューチャー的な街の建造を計画する理想主義的な建築家の男を演じる。

米のInstagramでは、壮大な街並みを背景に単眼鏡を覗き込むドライバーが映し出されている。彼の傍らには「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)や『ワイルド・スピード』シリーズなどで知られるナタリー・エマニュエルの姿も。エマニュエルは建築家の男の天敵として登場する汚職市長(演:ジャンカルロ・エスポジート)の娘役を演じている。

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2人の背後には高層ビルが聳え立ち、まさにレトロフューチャー的な雰囲気を纏わせているが、このシーンは街の再建後だろうか。2024年2月に陰鬱な世界観を思わせる街並みとは対照的だ。

本作は、コッポラが40年以上にわたって温めてきた終生の大作。コッポラによれば、製作のきっかけは少年時代に観たH・G・ウェルズ原作・脚本のSF映画『来るべき世界』(1936)だったという。「明日の世界を築く物語がずっと私の中に残っていました」。

また、コッポラはインスピレーションの源として、チャールズ・ディケンズやトマス・モア、ウィリアム・シェイクスピアといった著名な作家や、スタンリー・キューブリック、フェデリコ・フェリーニ、アルフレッド・ヒッチコック、イングマール・ベルイマンといった偉大なフィルムメイカーの名前を列挙。日本人からは、黒澤明と溝口健二の名前があがった。

コッポラの集大成的作品とだけあって、本作にはアダム・ドライバーやナタリー・エマニュエルのほかにも豪華俳優陣が集結。ジャンカルロ・エスポジートやフォレスト・ウィテカー、ローレンス・フィッシュバーン、ダスティン・ホフマン、ジョン・ヴォイト、オーブリー・プラザ、ジェイソン・シュワルツマン、シャイア・ラブーフ、タイカ・シャイアらが名を連ねている。

ワールドプレミアは、2024年5月に開催予定の第77回カンヌ国際映画祭を予定。現在配給先探しも行われており、フランスのインディペンデント系配給会社Le Pacteとの間で交渉が進められていると。

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