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 今月20日にタクシー運転手とトラブルを起こした、お笑いコンビ「ウエストランド」の河本太(40)が緊急生出演することになったTBSラジオ「JUNK 爆笑問題カーボーイ」(火曜深夜1・00)が30日深夜、放送された。

 番組の公式X(旧ツイッター)が29日、「4月30日(火)深夜1時〜火曜JUNK『爆笑問題カーボーイ』は、急遽生放送になりました!ゲストに、ウエストランドの2人もやってきます」と報告していた。河本にとってこの日のラジオがトラブル発覚以降、初めての生番組となり、その発言が注目されていたが、河本は「この度はお騒がせしまして、そして、みなさんに迷惑をおかけしまして申し訳ございませんでした」と謝罪。一方、相方の井口浩之(40)は、ここまでギャラ折半が基本だったコンビ間の収入について、折半を解消したことを明かした。

 井口は「折半もやめて」と断言。「やめて、社長も色んなインタビューで言ってくださったんですが、ニュアンスが間違って伝わったのか、折半をやめることを僕が躊躇しているけど、結局、折れて折半することになったと言われていますが、これだけは言わせてください。1ミリも躊躇してません」と、迷うことなく解消したことを明かした。

 元々は、まだ売れてない時期に井口から折半を持ち掛けた。「僕の好感度が上がるならいいんですが、あいつ弱みでも握られているんじゃないか、とか」とうわさ話を否定。そろそろ折半をやめるタイミングではあったが、「今回のことがあって、さすがに折半をやめて。でも、コンビの仕事が基本なので」と、今後もコンビでの活動を軸とすることを口にし、「様子を見つつ、皆さんがどう思われるかですが、我々は漫才をやるしかない」と汚名返上する決意を見せた。

 所属事務所「タイタン」の太田光代社長はこれまでの取材に 「何らかの形で本人に反省の弁を述べる機会をつくり、お酒をやめることを誓ってもらいたい。大勢の人の前で言った方が効果があると思います」と、河本本人の口から謝罪と反省、断酒宣言をさせたい意向を示していた。

 今回のトラブルについては「文春オンライン」が23日、JR品川駅付近の路上で20日夜にタクシーを待っていた河本がタクシーの車体を蹴り上げ、注意に出てきた運転手とトラブルになったと報じた。

 光代社長によると、トラブルを受けて、22日にウエストランドの2人を自宅に呼び、マネジャー、たまたまいた太田光を交えて緊急会議を開催。会議出席者の全員が河本の振る舞いに憤慨していたといい、内容は明かせないというが、太田が自身の思いを河本に伝えたという。その様子を見ていた光代社長は「河本は真剣に聞いて受け止めてました。一緒にいた井口もうなずいていました」と語っていた。

 「JUNK 爆笑問題カーボーイ」は爆笑問題がパーソナリティーを務めていることから、緊急会議で太田からかけられた言葉について河本が明かす期待が高まっていた。また、相方・井口がいる場でコンビのギャラ折半が廃止になったことについての言及があるかもしれないと話題になっていた。

 トラブルの発端は、タクシー乗り場ではない場所にいた河本が、客を降ろしたタクシーに乗せてもらおうとしたが、ドアが閉じたことで、乗車拒否されたと勘違いし、車体を蹴ってしまったことという。河本は当時、酒に酔っていて、降りてきた運転手ともみ合いになり、腕にかみつくなどした後で運転手に押さえつけられるなどして歯が3本折れた。その後、駆けつけた警察官に2人とも連れて行かれ、警察署で事情聴取を受けたが事件化にはならず、双方が納得する形で「けんか両成敗」という状況になった。

 河本は顔に傷ができていたため、表に出る仕事をしている以上、醜い姿では出られないとし、メイクなどで傷を薄くできるようになれば復帰するとしていた。河本に腕をかまれるなどしたタクシー運転手に対して、光代社長は「早くケガが治られることを願っています。治療費も完全に補償させていただきます」とし「申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を述べていた。