1発目の“どすこい”は喜び爆発

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「4番ファースト……」

 ウグイス嬢のスタメン紹介は、西武ファンの大ブーイングにかき消された――。

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 今月12日、元西武の山川穂高(32)がソフトバンク移籍後初めて古巣ベルーナドームに登場した時のことだ。

 実は開幕戦から4番を任された山川は、チームが首位をひた走るにもかかわらず、不振にあえいでいた。この日も、彼は4打数1安打3三振に終わった。

 翌13日もブーイングは絶えない。山川は第1、第2打席とも凡退。第3打席は満塁の好機に空振り三振を喫し、球場はまるで西武が優勝したかのような大歓声に包まれた。

 昨シーズン途中、山川は不倫相手に対する強制性交容疑で書類送検されていた事実を週刊文春に暴露され、球団から無期限出場停止処分を食らった。

1発目の“どすこい”は喜び爆発

 後に本件は不起訴処分となるも、不倫は不倫で決して褒められたものではない。結局、出場停止のままシーズンは終了し、チームはリーグ5位に沈んだ。

「山川ほどの大ブーイングは聞いたことがない」

 これだけでもファンが落胆するに余りある。しかし、彼がオフにFA宣言し、4年12億円の大型契約でソフトバンクに移籍すると、落胆は憤怒へと変貌した。

「FAは選手の権利とはいえ、古巣のファンの怨嗟は常に付きまとう。しかし、山川ほどの大ブーイングは聞いたことがないですね」

 とスポーツ紙ベテラン記者が驚きつつも、

「打席に立つ度に耳をつんざくブーイング。あれでは、マウンドに立つ味方投手にも過度のプレッシャーがかかってしまいますよ」

 案の定である。

 第4打席。ふたたび満塁で打席に立った山川は、左中間に本塁打を放つ。ベンチに帰還すると、恒例の“どすこいポーズ”も飛び出した。そしてこれも、

「西武ファンの怒りの火に油を注いだ。移籍を機に新たなパフォーマンスを考えればいいのに……」(同)

「最悪の場面での大仕事」

 さらに第5打席。高まるブーイングの中、目を覚ました山川は、みたび満塁で打席に立つと2打席連続でアーチを描いた。1試合2満弾はプロ野球史上3人目の快挙である。ただ2度目の“どすこい”は控えめに小さく。ヒーローインタビューにも登壇しなかった。

「ファンの心理を逆撫でする最悪の場面での大仕事。この空気の読めなさこそ山川の真骨頂なのに……」

 と全国紙デスクが笑う。

「彼には臆せずヒール役に徹してほしい。ブーイングだろうと、球場が盛り上がるのは結構なことですから」

「週刊新潮」2024年4月25日号 掲載