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をまだ観ておらぬ者よ、イッキ観のために控えておった者よ、時は来た!いよいよ2024年4月23日(火)より、全10話の最終話が配信となる。これをもって、歴史的超大作「SHOGUN 将軍」が完結する。

真田広之主演・プロデュース。日本の魂をハリウッドのスケールと共に世界に見せつけた渾身の意欲作として、方々で大きな話題を呼んでいる本作。「関ヶ原の戦い」前夜の戦国の世を舞台に繰り広げられた壮大な“謀り事”に、ついに決着の時が来たるのだ。

これまでのエピソードを追ってきた方には、最終話を前に改めての復習となるよう、そしてこれから本シリーズの鑑賞を開始するという方には、よりスムーズに没入できるよう、主要なキャラクターの概要をまとめた。インスパイア元の歴史人物、演じているキャストについても紹介する。記事に目を通して、「SHOGUN 将軍」の世界にいざ飛び込もう。えい!えい!おー!

「SHOGUN 将軍」基本のあらすじ © 2024 Disney and its related entities | Courtesy of FX Networks

1600年の日本。それまで日本を統一していた太閤がこの世を去り、諸国は五人の大老によって治められていた。関東地方の大名、吉井虎永(真田広之)は太閤の寵愛を受け、太閤の子が成人するまで命をかけて守ることを誓っていた。しかし、大坂城の城主でもある五大老のひとり、石堂和成(平岳大)の策略によって他の大老たちとの対立関係に陥り、自由に身動きがとれないばかりか、いつ首をはねられてもおかしくない状態にあった。
 
そんな折、虎永の領地に外国船が漂着し、乗っていた英国人船員ジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)は、言葉のわかる戸田鞠子(アンナ・サワイ)の通訳を得て虎永と対面する。“按針”と呼ばれることになったブラックソーンは虎永に、カトリックの国々がアジアを植民地にしようと暗躍していることを伝える。

「SHOGUN 将軍」キャラクター紹介

吉井虎永(真田広之)

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広大な関東地方の領主で、この物語の総大将。幼い頃から戦に出陣した生粋の武将で、天性のリーダーであり、完璧主義者。ドラマの第1話は、虎永が大坂の敵対勢力によって捕えられ、窮地に立たされているところから始まる。

虎永は「五大老」と呼ばれる政権の一角。これは、5人の大名が政務にあたって権勢を分け合う制度だ。関東の実力者である虎永は、五大老の1人で大坂最大の権力者である石堂和成から目の敵にされており、4対1の派閥を作られて追い込まれている。ドラマの第1話では、事実無根の言いがかりをつけられて大坂城に人質として捕えられ、さらに処分を下すとまで言われており、いつ殺されるかもわからない状態に。虎永がいかにして大坂を脱し、“詰み”同然の状況から逆転し、天下をひっくり返していくのかが見どころだ。

演じた真田広之は、カリスマ的な存在感と、時代劇の本場である日本映画で長年熟成された演技力や身のこなしで、「SHOGUN 将軍」の美しい価値を5倍にも10倍にも高めている。「真田広之は、容赦無いほど実利的で、人間的であり非人道的な虎永を演じ、ドラマを支えている。彼は表情豊かなタイプの役者ではないが、静かなる力強さと威厳があり、この役にピッタリだ」と米New York Timesは書いている。

『ラスト サムライ』では“日本のトム・クルーズ” “むしろトム・クルーズを食っている”と評され、アメリカで注目を集めた真田は、その後『サンシャイン 2057』(2007)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『モータルコンバット』(2021)『ブレット・トレイン』(2022)『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)といったハリウッド大作に出演するようになり、今や海外でも絶大な支持を得ている。その真田が満を持して主演・プロデューサーを務めた「SHOGUN 将軍」を、海外のファンは熱狂的に喜んでいるようだ。真田広之その人が、将軍と同一化して海外でも尊敬されるようになっている。

吉井虎永の基となったのは徳川家康。言わずと知れた三英傑のひとりだ。家康は、「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」の織田信長、「鳴かせてみせよう時鳥」の豊臣秀吉に対し、「鳴くまで待とう時鳥」との句に表現されたように、忍耐強い策略家として知られる。「関ヶ原の戦い」に勝利した家康は戦乱を終わらせて「江戸幕府」を開き、265年もの長きにわたって平和を築いた。これは、我が国の歴史の中でも最も長く続いた政権である。「まさに今、この時代だからこそ求められているヒーロー像」と、真田は話している。

按針/ジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)

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“切り捨て御免”の危険すぎる戦国時代の日本に流れ着いてしまった英国人航海士。はじめ、日本は未開の地だろうと考えており、所有権をゲットして国に持ち帰ってやろうとも企んでいたが、おっかない侍たちに捕虜にされ、“蛮人”と呼ばれ、わけもわからぬうちに処刑されそうになる。

按針の立場の危うさを理解するには、当時の日本でのプロテスタントとカトリックの関係を簡単に抑えておこう。この頃のヨーロッパでは、プロテスタント(英国、オランダ)とカトリック(ポルトガル、スペイン)との間で戦争が勃発していたという背景がある。カトリックのポルトガルは先に日本に到着して、アジア圏の貿易を独占して儲けていた。そこにプロテスタントが来られては邪魔なので、「彼らは野蛮な泥棒、極悪非道の海賊である」と日本人に吹聴して、追い返そうとしていたのだ。

「SHOGUN 将軍」では、漂流したジョン・ブラックソーンがカトリックのイエズス会に目の敵にされ、まず処刑の危機に陥るというわけである。按針と呼ばれるようになったこの男に利用価値があると踏んだのが、虎永だ。こやつをうまく使えば、異国の武器や戦術を持ち込み、天下をかき乱せるかもしれぬ、と……。

「今回のブラックソーンは主人公というよりも駒である。彼は原子核を周回する電子のように虎永と鞠子の間を往来し、常に外側にとどまり、中に入ることを許されない。彼は各エピソードを独占することなく、サワイや真田のみならず、助演の日本人俳優たちと出番を分け合っている」と、米Emmyは書いている。1980年代の旧ドラマシリーズで按針は主役格だったことに対する比較だ。西洋から見た日本として本作を描かない、という本作の趣旨を体現したようなキャラクターでもある。

按針はアウトサイダーで、日本から脱出したいと考えており、言葉が通じない日本人を汚い言葉で罵ることもある。しかしながら全く憎めない、むしろ愛着の持てるキャラクターに仕上がっているのは、演じているコズモ・ジャーヴィスの純朴な雰囲気によるものだろう。次世代スターとして注目されていたジャーヴィスは「SHOGUN 将軍」でその評価を確実なものとし、今後にはあのロバート・デ・ニーロと共演の『Alto Knights(原題)』、ウィル・ポールターやジョセフ・クインと共演の鬼才アレックス・ガーランド監督作『Warfare(原題)』と、注目作が続く。

史実ではウィリアム・アダムスという人物に基づくキャラクター。関ヶ原の戦いの半年前に漂着し、引見した徳川家康の計らいによって処刑を免れると、通訳や西洋知識の伝授、造船などの功績を認められ、本ドラマと同じように「三浦按針」との和名を与えられて旗本に任命された。日本の武士として生きた異国人という、極めて稀な生涯をたどっている。

戸田鞠子(アンナ・サワイ)

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虎永に仕えるキリシタンの通詞。外国語に明るく、按針の通訳として活躍する。このドラマにおいて、和と洋の間の橋渡しを務める重要な存在だ。

彼女は知恵と理性、そしてこの時代に生きる人の抱える責務の象徴である。鞠子からは示唆に富んだセリフがいくつも繰り出され、物語に哲学的な側面をもたらしている。そして物語が進んでいくにつれ、彼女も巨大な葛藤を抱えていることが明らかになっていく。

本作のエグゼクティブプロデューサーのジャスティン・マークスとレイチェル・コンドウは、「これは翻訳についての物語」と、本作の裏テーマを述べている。翻訳者である鞠子が、その重要な務めを果たしている。

外国語話者の按針と日本人キャラクターが日本語で話すシーンでは、あえて外国語と日本語のセリフ両方を描くことにこだわっている。そうすることによって、訳す言葉や訳さない言葉を、鞠子が意識的に選択している様を見せられるからだ。彼女による通訳のシーンは「アクションシーンのように」感じさせることが狙いだったというから、そこに格別の比重が置かれていることがわかるだろう。

鞠子が担う大切な役割は他にもあって、それはハリウッド作品における日本人女性の描かれ方に深みをもたらすことだった。演じたアンナ・サワイは、「彼女の葛藤を、言葉にしなくても映るように演じた」と、これまでのハリウッド作品における日本人女性とは違う深みを見せることを目指したと話している。

演じたアンナ・サワイは、今最も世界的な活躍が期待される日本人女性だ。幼少期を海外で過ごしたため英語が堪能で、本作のプロモーションでは真田とともにアメリカ現地の情報番組の数々に出演し、流暢な英語でドラマの見どころを力説した。かつて日本でガールズ・グループ「FAKY」として活動した経験もあり、歌やダンス、ステージングもお手のもの。映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)ではワイスピ・ファミリーの新たな一員となる大役を掴み、「パチンコ - Pachinko」(2022)「モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ」(2023)といった注目作にも次々出演している。

鞠子がインスパイアされたのは細川ガラシャ。本能寺の変を起こした明智光秀の娘として波乱万丈の半生を辿ったのち、キリスト教に救いを求めて改宗。石田三成の策によって凄まじい最期を遂げる、悲劇の人として知られている。「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」との辞世の句が有名だ。

樫木藪重(浅野忠信)

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本シリーズ最高のトリックスター。伊豆の大名で、虎永の家臣であるが、裏と表の顔を持つ油断ならない男だ。常に自身の立場だけを案じており、忠誠心は全くない。

劇中で藪重に出会ったら、その異質ぶりに注目。演じた浅野忠信は、この時代劇の中でただ一人、極めて現代的な台詞回しであえて全体調和をかき乱すような挑戦を行なっている。これは、「まずは自分の言葉に置き換えることが大切」という浅野の考えによるものだ。アウトローでありつつ、妙に人懐っこい佇まい。裏切りを繰り返す狡猾な男ながらも憎めないのは、浅野の演技プランがうまく機能している証なのだろう。海外のレビューでは、「浅野が最も豊で満足のいく演技を披露している」と大絶賛されている。

演じた浅野忠信は、真田広之と同じように世界的な功績を残している日本人俳優の一人で、真田とは『47 RONIN』(2013)『モータルコンバット』(2021)『MINAMATA-ミナマタ-』(2021)でも共演。ハリウッドデビュー作となったマーベル映画シリーズでは“ウォーリアーズ・スリー”の一角、ホーガンを好演した。

樫木央海(金井浩人)

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藪重に仕える甥っ子。彼らの領地である“網代”を治める若き大名だ。計算高く、藪重の利益になるよう、絡繰を回そうとする存在。虎永の息子・長門とは若者同士で仲を深めるのだが……。

演じたのは金井浩人で、共演者曰く、実際に頭髪を剃って撮影期間を過ごしていたという。NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018)「麒麟が来る」(2020)や、『決算!忠臣蔵』(2019)といった時代劇にも出演。

石堂和成(平岳大)

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虎永最大のライバル。本作の主な敵役となる一人だ。大坂城最強の権力者として五大老の派閥をコントロールし、4対1の構図を作って虎永を追放処分しようとする。エリート主義で、言葉の節々にさりげない皮肉を含む。あの手この手で策を仕掛けてくる石堂を、虎永はいかにやり過ごすか。“将軍”の座を手にするのは、虎永か、石堂か……?

演じた平岳大は、ここ近年の海外作品で次々と活躍を見せる注目俳優。2020年のドラマ「GIRI/HAJI」で評判を呼ぶと、大作映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021)『グランツーリスモ』(2023)に抜擢。鞠子役のアンナ・サワイとはでも共演している。今後は、ダーレン・アロノフスキー監督の『Rental Family(原題)』でブレンダン・フレイザーと共演する。

キャラクターの基礎となったのは石田三成だ。豊臣秀吉の側近として台頭し、太閤の死後は豊臣方を守るべく、打倒家康に燃えた男。天下分け目の「関ヶ原の戦い」で、全国の武将たちは、石田三成の西軍につくか、それとも徳川家康の東軍につくかで、大いに揺れた。当初こそ優勢に戦を進めていた三成だが、味方の裏切りにより総崩れとなり、ついに家康に敗れる。

宇佐見藤(穂志もえか)

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第一話で、とある事件によって夫と子を失う悲劇の女性。その後、“蛮人”と恐れられる按針の正室を務めることになる。戸田広松の孫娘であり、祖父役の西岡紱馬は藤について「繊細で純粋なキャラクターで、小さな小鳥のよう」と言い表している。初めのうちは哀れで控え目な女性として描かれていたが、第4話では肝の座った一面を見せて海外ファンからの人気が爆上がり。“Fuji-sama”の愛称で親しまれるようになる。

演じた穂志もえかは、第4話に対して世界中からたくさんのメッセージやリアクションが得られたことにとても驚いたと、感謝の言葉をInstagramに投稿している。

戸田広松(西岡 紱馬)

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虎永に長年仕える忠実な腹心で、主君にとっての良心であり、良き理解者であり、職務を越えての親友でもある。まるで“忠誠心”を擬人化したかのような老人だ。謀り事や策略が飛び交う戦国の世において、広松はほぼ唯一、虎永が絶対的な信用を置くことのできる人物。バットマンにおけるアルフレッドのような立ち位置だ。

シリーズの後半には劇的な見せ場をもち、世界中の視聴者を驚愕させた。「SHOGUN 将軍」屈指の名シーンとなる、この重要な撮影を終えた時、真田広之を含め多くの共演者たちが目に涙を溜めていたという。

演じた西岡紱馬は俳優人生50年以上の大ベテランで、“ヒロくん”と呼ぶ真田とは長い付き合いだ。「日本の時代劇として恥をかかない作品を作る」「武士道を世界に見せたい」との熱い思いでオーディションに参加した。日本で行われた舞台挨拶では、「五十数年俳優をやっているが、こんなに素晴らしい時代劇を描いた外国作品は、今までない」「素晴らしい作品になった」との手応えを語っていた。

インスパイアされたのは、信長、秀吉、家康に仕えた細川藤孝。剣術の達人といわれる武将でありながら、茶道や歌など芸術にも明るい文化人として歴代の天下人に重宝された。

戸田広勝/文太朗(阿部進之介)

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広松の息子であり、鞠子の夫。勇ましい戦士であるが、政略結婚で結ばれた妻・鞠子に異常な執着心を見せる激情的な男。按針が鞠子と絆を深めると、嫉妬に駆られて衝突するようになる。

演じているのは阿部進之介。日本の特撮ドラマに出演して人気を博し、国内で数々の映画やドラマで活躍。長編映画『デイアンドナイト』(2019)では企画から主演までを務める。短編映画制作プロジェクトMIRRORLIAR FILMS PROJECT立ち上げの一人として幅広く活動する。

インスパイアされたのは細川忠興。勇敢な武将でありつつ、妻・細川ガラシャのことになると異常な癇癪持ちだったとの逸話が知られている。例えば、些細なことで腹を立ててガラシャの乳母の耳と鼻を削ぎ落としたり、庭師を切り殺したり……。しかし驚くべきことにガラシャは、こうした夫の蛮行に全く動じなかったそうだ。「お前は蛇のような女だ」と忠興に言われ、「鬼の妻には蛇がお似合いでしょう」と言い放ったというエピソードがよく知られている。

吉井長門(倉悠貴)

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虎永の息子。まだ未熟だが、父に認められたいという思い、自分の力を証明したいという気持ちに駆られている。同世代の仲間である樫木央海と意気投合すると、本音で語り合う仲になる。若さ故に怖いもの知らずで、無鉄砲な一面を持つ長門に、虎永は忍耐を学べと説くのだが……。

演じたのは倉悠貴。ドラマ「君のことだけ見ていたい」(2022)や映画『OUT』(2023)などの注目作で主演を務める気鋭の若手だ。

落葉の方(二階堂ふみ)

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亡き太閤の子を産んだ唯一の側室であり、世継ぎである八重千代の母親。無慈悲で計算高い性格で、自身にとって脅威となりうる虎永を目の敵にしており、石堂をそそのかして敵意を向けようと画策している。その美しさがかえって冷酷な恐ろしさを醸し出しており、海外では「ゲーム・オブ・スローンズ」随一の悪女、サーセイ・バラシオンと並んで語られるほど注目されている。

演じているのは二階堂ふみ。大河ドラマ「西郷どん」(2018)や「VIVANT」(2023)など、日本のドラマや邦画の数々で活躍する。本作がハリウッド作品初挑戦で、「びっくりするような経験の毎日」だったと振り返っている。

インスパイアされているのは淀殿/茶々。子宝に恵まれなかった豊臣秀吉の子を産み、世継ぎの実母として政治力を持つようになった。戦国一の美女だったと言われているが、歴史作品では悪女として描かれることも多い。

マルティン・アルヴィト司祭(トミー・バストウ)

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幼少期に日本に派遣されて以来、日本で暮らし続けるポルトガル人司祭。やってきた按針とは、カトリックとプロテスタントの宗派の違いから反目し合う立場だが、マルティンは心優しく、按針の身を案じるようになる。日本語に長けているので、通訳を務めることも。

演じたのはトミー・バストウ。劇中では流暢な日本語を披露したが、バストウ自身も長年日本語を学んでおり、堪能である。演じたマルティン司祭役について「按針と同様、僕たちは水から挙げられた魚のように場違いな存在」「日本人に受け入れられることが、彼の真の闘い」と話している。

マルティン司祭は、ジョアン・ロドリゲスというポルトガル人司祭にインスパイアされている。15歳の頃に来日して以来日本語を学び、徳川家康の時代にもイエズス会の通訳や交渉役を務めた。

菊(向里祐香)

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伊豆で一番の遊女で、浮世離れした美貌と気品、芸の才能の持ち主。男たちを「泡沫の世」に誘い、魅了する。樫木央海とは特別な関係にある。

演じたのは向里祐香。尾上菊之丞に師事し、時代劇所作を学んでいる。本作のほか、日米共同制作のドラマ「TOKYO VICE」シーズン2にも出演。

エミー賞の最有力候補に?世界的な絶賛続く © 2024 Disney and its related entities | Courtesy of FX Networks

丹念に作り込まれたキャラクター造形、一才の妥協のない衣装メイクアップや美術、そしてベテランから若手までが魂込めた熱演に、これらを大スケールで実現させた製作陣。配信開始時には米Rotten Tomatoesでのスコアが99%という脅威の高評価だったことも話題になったが、現時点でもそのままのスコアをキープしている。

この勢いは、日本人未到のさらなる快挙へと続くかもしれない。アメリカのTVドラマ界最高の栄誉であるエミー賞で、「SHOGUN 将軍」は本年度の最大の期待の星とされているのだ。

業界主要メディアである米The Hollywood Reporterによる受賞予想では、リミテッド/アンソロジー・シリーズ部門の作品賞、男優賞、女優賞、助演賞において最有力候補に。また、米Varietyも本作がこのカテゴリでの最注目作品であると紹介。これまで、日本人が主要部門に選ばれたことはないが、果たして「SHOGUN 将軍」は……?

いよいよ完結、「SHOGUN 将軍」は「スター」にて独占配信中。この世界的な盛り上がりに、日本にいながら乗じぬ手ははい。戦国の世へ、今すぐ出立じゃ!

Supported by ウォルト・ディズニー・ジャパン
参考:,,,,,

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