スポニチ

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 パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア杯カタール大会に出場中のU―23日本代表は17日、ドーハ市内で調整した。前日16日の1次リーグB組初戦のU―23中国代表戦で一発レッドカードにより退場したDF西尾隆矢(22=C大阪)も参加。練習後の取材では自らの思いを伝えるとともに勝利で救ってくれた仲間へ感謝した。

 「自分のせいでチームを苦しめた。本当に反省しないといけないし、相手選手に対しても軽率な行動だったと改めて感じた。映像を見て、やってはいけないことだったと反省した」

 1点リードで迎えた前半17分だった。西尾はボールを保持していなかった相手MFと接触し、左肘が相手の顔面に入った。VARの結果、レッドカードで退場。チームは70分以上を10人で戦う試練となったが、懸命にリードを守り抜いた。

 試合後はチームメート全員の前で謝罪した。

 「みんなには“頭が上がらない”という言葉と“感謝しかない。勝利できたのは仲間のおかげ”と(伝えた)。チームメートは“全然問題ないよ”と励ましてくれた。その言葉に救われた」。

 まだ処分内容は未定だが、最低1〜2試合出場停止処分が下されることが濃厚。まずはチームのサポートに徹する覚悟だ。「今、自分ができることを(やる)。サポートする。信頼を裏切ってしまったことは事実。(信頼を)取り戻せるように自分の行動を改めていかないといけない」。取材エリアで自らに言い聞かせるように話した。