スポニチ

写真拡大

 サッカーの元日本代表主将でドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠(40)は17日、記者会見を開いて今季限りでの現役引退を表明した。

 地元報道陣を前にドイツ語で会見。冒頭で長谷部は「まずは皆さん、今日は来てくれてありがとうございます。私は今季終了後に現役を引退します」と今季限りでの引退を口にした。

 13日のシュツットガルト戦でリーグ歴代9位となる40歳86日での出場を果たした現役最年長選手の決断を地元メディアも速報。ビルト紙は日本代表やドイツでの経歴を紹介した一方で「スタッツよりも人間としての長谷部誠のほうが重要だ。彼のような模範的なスターはほとんどいない。選手、コーチ、役員など彼と関わる全ての人々が彼のプロフェッショナリズム、労働観、謙虚さ、礼儀正しさを高く評価している」と指摘した。キッカー誌も長谷部の経歴やコーチとしてクラブに残留する見通しなどとともに「5月18日、ライプチヒとのホーム最終戦では温かく送り出されるだろう」と伝えた。

 プレーだけでなく、その人柄にもふれ、「人間としての長谷部誠のほうが重要だ。彼のような模範的なスターはほとんどいない。プレーヤー、コーチ、役員など、彼と関わる全ての人々が彼のプロフェッショナリズム、労働観、謙虚さ、礼儀正しさを高く評価している」と評した。

 また、「キッカー」電子版は「先週末、彼はシュツットガルト戦で40歳86日で先発メンバーに名を連ね、これによりブンデスリーガ史上5番目の高齢フィールドプレイヤーとなった」と紹介。マルクス・クレシェディレクターが「長谷部は模範的なプロフェッショナルとしてのキャリアを振り返ることができます。彼は多くの選手にとって大きなお手本でした」とコメントしていることも記載した。

  ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東から02年に浦和に加入。08年以降はドイツに主戦場を移し、08〜09年にウォルフスブルクの初優勝に貢献。ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。06年にデビューした日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。主将として81試合出場は歴代最多。W杯は10年、14年、18年と3度出場。1メートル80、72キロ。利き足は右。妻はモデルの佐藤ありさ。