CPUやGPU、ストレージの性能を簡単に測定できるベンチマークソフト「CrystalMark Retro」が2024年3月31日にリリースされました。CrystalMark Retroはストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」やストレージ管理ソフト「CrystalDiskInfo」といった定番ソフトの作者であるhiyohiyo氏の新作ということで、CrystalMark Retroも定番ソフトに仲間入りしそうな気配を感じます。そんなCrystalMark RetroをダウンロードしてPCの性能を測定するまでの手順を確認してみました。

CrystalMark Retro - Crystal Dew World [ja]

https://crystalmark.info/ja/software/crystalmarkretro/

CrystalMark Retroをダウンロードするには、まず以下のリンクをクリックします。

ダウンロード - Crystal Dew World [ja]

https://crystalmark.info/ja/download/#CrystalMarkRetro

ダウンロードページでは通常版のCrystalMark Retroと、CrystalDewWorld公式応援キャラクター「水晶碧」のテーマやボイスが付いたAoi Editionが公開されています。



今回は通常版のCrystalMark Retroを使うことにしました。CrystalMark RetroはZIP形式とインストーラー形式で配布されています。今回は「ZIP」をクリックしてZIP形式をダウンロードします。



「ZIP」をクリックすると、以下のページが開いて自動的にダウンロードが始まります。



ZIPファイルのダウンロードが完了したらWindows標準機能や対応ソフトで展開します。



ZIPファイルを展開すると、32ビット版の「CrystalMarkRetro32.exe」、64ビット版の「CrystalMarkRetro64.exe」、Arm版の「CrystalMarkRetroA64.exe」が現れます。今回は「CrystalMarkRetro64.exe」をダブルクリックして64ビット版のCrystalMark Retroを起動しました。



CrystalMark Retroを起動すると、画面上部にPCのCPUやGPUなどの情報が表示されます。「All」をクリックするとすべての性能測定を一括実行可能で、「CPU」「ディスク」「2D」「3D」のいずれかをクリックすると対応するベンチマークを1つずつ実行できます。今回はPCの全体的な性能を知りたいので「All」をクリックしました。



ベンチマークが始まると各種ボタンの表記が「ストップ」に切り替わり、完了したベンチマーク結果が順番に表示されます。ベンチマークはPCによっては10分以上かかる場合もあるので、しばらく待ちます。



ベンチマークの途中には以下のような模様が全画面表示されますが、これはグラフィック性能を測定するためのものなので問題なし。そのまましばらく待てば自動的に元の画面に戻ります。



ベンチマークが完了すると、以下のようにCPUのシングルコア性能、マルチコア性能、ストレージの読み書き性能、2Dグラフィック性能、3Dグラフィック性能が表示されます。2020年モデルのVAIO SX12でベンチマークを実行した結果、総合スコアは6036点、CPUシングルコアスコアは7585点、マルチコアスコアは3万1303点、シーケンシャルリードは2万4882点、シーケンシャルライトは3万4388点でした。



なお、各スコアの算出基準は以下の通り。OpenGL(3D)ベンチマーク部分の開発を担当したkoinec氏によると、3Dベンチマークは「20年前の内蔵ビデオカードから最新GPUまでを平等に測定できる」ように設計されているとのことです。

種類算出基準All以下の比率で算出した相乗平均
CPU 40%(シングル 20%、マルチ 20%)、Disk 20%(各5%)、2D 20%(各5%)、3D 20%(シーン1 5%、シーン2 15%)CPUAMD Ryzen Threadripper PRO 5995WXのシングルコアスコアが1万点となるように調整ディスクMB/sの10倍
Windowsがインストールされているドライブ(通常はCドライブ)が対象。テストファイルは1GiB。2D(GDI)AMD Ryzen Threadripper PRO 5995WX + GeForce RTX 3070の環境で各スコアが1万点となるように調整3D(OpenGL)描画したポリゴン数を再生時間で割った値の1/10