水回りの動線がコンパクトな間取りは、スムーズに家事ができます。ハウスメーカーで2階建て住宅を建てた日刊住まいライターは、玄関を入ってすぐの場所に洗面所をつくり、その左右に浴室とランドリールームをつなげました。さらに汚れ物を洗面台で洗わなくてすむよう、絶妙な場所にスロップシンクを設置。子どもに手洗い習慣がついたうえに、家事ラクな家となりました。

SNSでリサーチし、水回りをまとめた間取りに

筆者は夫と2歳の息子の3人家族。ハウスメーカーで建てた、4LDKの2階建ての家に暮らしています。今年１月に完成し、入居したばかりです。

マイホームへの憧れが強くあった筆者。家づくりの際、SNSなどでも情報を集めながら、どんな家にするか夫婦で話し合いました。

その過程のなかで、水回りをまとめた間取りに注目。これなら家事動線や生活動線を、ラクに完結できると思い、同様の間取りを取り入れることにしました。

暮らし始めたばかりですが、毎日が快適。この間取りにしてよかったと思っています。さっそく、その理由を詳しく紹介しましょう。

 

玄関からなにも触れずに洗面所へ直行！

洗面所は、玄関ホールから直通できる場所に設置。写真（引き渡し直後の様子）のようにドアのない仕様にしました。

ドアなしにすることで、帰宅後ドアノブなどなにも触らずに、手洗いができるようにしたかったのです。また、子どもの手洗いうがいを、習慣化したいとの思いもありました。

 

洗面所は、家族だけでなく来客があったときも使用します。ゲストの使い勝手も考えて、鏡も大きめのものを選びました。玄関からは常に見える場所なので、かえってきれいに保つことができています。

さて、実際に暮らし始めてからというと…。以前の家では家に帰ったら、そのままリビングに直行していた息子。今は自然に洗面台に寄って、手洗いうがいをするようになりました。

プライバシーが保てるよう脱衣所はドアつきに

洗面所の左側には、浴室があります。とにかくリビングを汚したくないので、外遊びなどで汚れたまま帰宅した際に、そのまま浴室に入れるよう工夫しました。

浴室に入る一歩手前には、ドアつきの脱衣場をつくりました。そんなに広くはありませんが、洗面所と脱衣所を別空間にしたことで、家族内でもプライバシーを守れます。また、急な来客にもすぐに隠せて安心。

脱衣所の洗濯カゴは、洗面台右側のランドリールームにそのまま運んで洗濯できるので、家事導線もスムーズです。

 

ランドリールームのスロップシンクが活躍！

以前の家で暮らしていたときのいちばんの悩みだったのは、洗濯物を部屋干しているときの生活感。雨の日は洗濯物をリビングのカーテンレールに干していましたが、急な来客があったときなどに、リビングから洗濯物を移動させなくてはならなかったのが手間でした。

ですから、新しい家では専用のランドリールームをつくりました。ランドリールームと洗面台の間にも曇りガラスの扉をつけているので、洗濯物をしっかりと隠せます。

また、洗濯機の横に大きめのスロップシンクをつけたので、保育園から持ち帰ってくる汚れた服や靴などをここで洗うこともできます。以前は洗面台で洗っていたので洗面台に泥汚れが残ることもありました。しかし、今はスロップシンクでしっかり洗えます。お湯もでるような蛇口にしたので、汚れも落としやすく大満足です。

雨の日も安心！浴室には物干し竿も設置

浴室には物干し竿を2本設置しました。乾燥つきの浴室なので、雨の続く時期であっても大量の洗濯物に対応できます。すぐに必要なものは、浴室で乾燥をかけて乾かすように。ランドリールームとの使い分けをしています。

家事や子育てなど、ライフスタイルに合わせて水回りの設計を工夫したことで、スムーズな生活動線や家事動線を実現。暮らしやすい家になりました。