25日に試験航海を行ったフェリー「凱旋8号」(金門県観光処提供)

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(金門中央社)中国福建省に近い金門と台湾本島の南部・嘉義を結ぶ新たなフェリー「凱旋8号」が25日、試験運航を行った。今後別の1隻と共に、荒天で航空便が欠航した際などに輸送支援を行う予定。

金門県政府によると、毎年霧の出やすい季節には金門空港が閉鎖されやすく、台湾本島とを結ぶ航空便が欠航すると多くの利用客が空港にとどまると指摘。陳福海(ちんふくかい)県長が県政府観光処に対応を求めていたという。

今後、運航再開のめどが立たない場合や空港にとどまった利用客が多く、航空便の増便でも対応ができない場合、交通部(交通省)航港局と調整した上で、フェリーを臨時運航し、混雑を緩和するとしている。

観光処によれば、凱旋8号は通常嘉義布袋港に停泊する。388人分の座席があり、所要時間は約4時間。もう1隻の「金瑞竜」は金門水頭港に停泊する。318人分の座席があり、所要時間は約6時間。

凱旋8号はこの日、午前9時に嘉義を出港し、午後1時に金門に到着。30分後に折り返し、午後5時30分ごろに嘉義に戻った。

(編集:齊藤啓介)