クルマに隠された「謎の鏡」は何のため? “後方確認”には使えない… 気になる「正しい使い方」とは!

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後方確認には使えない!? 「謎の鏡」の正体は

 クルマの運転席や助手席にあるサンバイザーを下げると、その裏側には四角いフタがついていて、中には「鏡」が格納されています。
 
 しかしその鏡は後方確認に使えるような角度でもなく、しかもサンバイザーを展開しないと使用できません。一体何をするためのミラーなのでしょうか。

サンバイザーを下げると出現する「謎の鏡」

 このサンバイザーの内側に設置されているミラーは「バニティミラー」と呼ばれるもの。

【画像】「えっ!」これがアルファードの斬新すぎる「バニティミラー」です(14枚)

 クルマにはルームミラーやサイドミラーなど、後方の安全を確認するために様々なミラーが装備されていますが、一方でバニティミラーはクルマを運転する上では使用しなくてもとくに問題はありません。

 その役割とは、クルマを降りる前に化粧直しをしたり髪型を整えたりなど、身だしなみのチェックが気軽に行えるという利便性を高めるもので、女性の化粧ポーチのことを「バニティバッグ」や「バニティポーチ」などと呼ぶことに由来した名前だといいます。

 もちろん使うのは女性に限らず、男性であればネクタイを結ぶ時や、車内で電気シェーバーを使う時にバニティミラーを使用しているという人も存在。

 そんなバニティミラーは、車種やグレードによって設置数などが異なり、運転席のサンバイザーのみについているクルマのほか、運転席に加えて助手席にもついているクルマ、またフタを開けることでライトが点灯し見やすさを高めてくれるものなど様々です。

 このようにクルマに設けられた装備品は、必ずしも安全な運行に必要な機能に限りません。

 また車種によっては、さらに女性に喜ばれる装備や機能を充実させたクルマも販売されています。

 例えば、今では多くのクルマで採用されているUVカットガラスは、ガラスにUV(紫外線)カット機能があることで紫外線の強い季節でも日焼けしにくいほか、熱が伝わるのを軽減するIR(赤外線)カット機能のあるガラスでは、通常のガラスよりも車内が暑くなりにくく、熱中症の防止にも役立ちます。

 さらに、エアコンに空気清浄機能を搭載したクルマも増えており、トヨタ車などにはパナソニックの「ナノイー」、ホンダ車などではシャープの「プラズマクラスター」など高性能なシステムを採用している車種も多数あります。

 これらの空気清浄機能にはウイルスや花粉などの物質を抑制したり、脱臭機能によって車内の臭いを低減させる効果があるとされています。

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 今回取り上げたバニティミラーはほとんどのクルマに標準装備されていますが、社外品にはさらに大きいミラーやLEDライトのついたミラーが販売されています。

 身だしなみチェックが簡単にできるため男女問わず便利なアイテムですので、停車時など運転に支障のない範囲で活用してみてはいかがでしょうか。