日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校とNTT東日本、NTT EDXは3月21日、電子教科書教材配信システムを利活用した教育・学修支援に関する共同実証事業を4月1日より開始すると発表した。

実証事業では、高等教育機関において、いつでもどこでも学べる学修環境と個々の学生の学修データを可視化する仕組みを構築し、個々の学生に最適化された深い学びを提供するために学修データを利活用する教育のあり方の確立を目指す。

○実証事業に向けたトライアル

日本工学院は2023年10月より、実証事業に向けて多くの学生から意見を収集するためにEDX UniText活用トライアルを実施した。

「EDX UniText」は、NTT EDXが提供している電子教科書教材配信システム。

トライアルでは、24年度の実証事業に向けて多くの学生から意見を収集するため、51名の学生が従来紙で配られていた教材をEDX UniTextに取り込み、学生は授業前の事前学習、授業中の閲覧および書き込み、授業後の復習を実施した。結果として、利用した9割以上の学生から利用しやすいという回答が得られたという。

○実証事業の詳細

トライアルで得た知見をもとに、2024年度からはEDX UniTextを活用する授業を拡大し、個々人にマッチした学修環境を提供するためのデータ分析・利活用の方法を検証・確立する。

実証事業では一律的な教育ではなく、学生一人ひとりの理解度や習熟度に合わせて段階的にスキルを身に付けさせることで、専門職業人である「若きつくりびと」を育成していくことを目的にさまざまな施策を実施する。

具体的には、「効果的な学修データの収集・可視化方法」「可視化された学修データの教員への有効的なフィードバックのあり方」「教員の指導効率化や省力化」などに関する実証を行う。

電子教科書活用実証のイメージ