メッスのエンムブレム(2016年8月27日撮影、資料写真)。(c)JEAN-CHRISTOPHE VERHAEGEN / AFP

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【AFP=時事】昨年行われたサッカーの国際ユース大会で発生した乱闘騒ぎで15歳の選手が死亡した事件で、ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)の裁判所は7日、相手選手だった17歳の少年に執行猶予付き禁錮2年を言い渡した。

 事件が起きたのは、2023年5月に行われたドイツのJFCベルリン(JFC Berlin)対フランスのメッス(FC Metz)の試合終了直後。メッスでプレーしていたモロッコ出身の少年が、ベルリンの選手に重傷を負わせ、脳損傷で死亡させた。

 検察によれば、被告の少年は被害者の背後から首か胸を殴打した。

 裁判所は被告の少年に対し、故意の暴行と致死傷の罪で有罪判決を下した。被告はドイツ国内にある公判前の勾留施設に9か月留置されていたが、今後は同国外で執行猶予期間を過ごすことが可能となる。ただし、裁判所の担当者によれば、少年には自身の生活状況についてフランクフルトの裁判所への報告義務がある。

 被告は事件当時16歳だったため、裁判は非公開で行われた。判決は、検察側が求刑していた禁錮2年3月より短いものとなった。

【翻訳編集】AFPBB News

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