シリーズ読者投稿〜「ごめんなさい」を言いたくて〜 投稿者:Yさん(宮城県・20代女性)

Yさんが謝りたい相手は、今は亡き祖父だ。

祖父は彼女のことを大事にしてくれていたのに、あることをきっかけに口をきかなくなってしまって......。

<Yさんの体験談>

ど田舎に住んでいた私は、小さい時から祖父母にべったり。畑に行く時も何する時も、ついて行ってました。

小学生で具合が悪くなった時、中学での部活おわり、高校生になってもおじいちゃんは連絡すると必ず迎えに来てくれました。

手伝おうと声をかけたら怒鳴られて...

高校卒業後は、介護福祉士の資格を取得するため、県外の専門学校へ進学した私。そのまま結婚し、実家に帰る機会がすくなくなり、たまに帰ることはあっても挨拶だけでした。

長期休みという名の産休で家に帰った時には、おじいちゃんの認知症が酷くなっていて、「物取られ妄想」が出現していました。

そしてその日、生活が大変だと思い洗濯をしてあげようと声をかけた私におじいちゃんは急に怒り出し、「よくお前みたいなやつが結婚できたな!」と怒鳴ってきたのです。

私も妊娠中でピリピリしていたため「よくお前みたいなジジイとババアは結婚したな!」と言い返してしまいました。

それ以来ずっと口を聞かないまま、おじいちゃんは一年後に亡くなりました。

あの時、なんで言えば良かったんだろう。なんで平常心で対応できなかったんだろう。今もモヤモヤしています。

たまに、家族とおじいちゃんの話になります。私のことを一番に考えて、想ってくれたのはおじいちゃんだったということを、いつも聞かされます。

ごめんね、おじいちゃん。こんな孫で。

ありがとう。太陽のような笑顔のおじいちゃん。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)