きゃべつ太郎さん思い出の味。創業100年以上の老舗洋菓子店〈タカセ〉の二等辺三角形のケーキ

写真拡大 (全2枚)

初めて自分のお小遣いで買ったものはいつまでも色濃く思い出に残るもの。医師のきゃべつ太郎さんが初めて買ったといういちごのショートケーキは、いったいどのようなところに惹かれたからなのでしょうか。お話を聞きました。

〈タカセ 池袋本店〉のイチゴショートケーキは銀紙やナプキンもかわいい

9階のコーヒーラウンジでは、池袋の街並みを見下ろしながらこだわりのコーヒーとともにケーキを楽しめる。ケーキセット1,000円。

中高6年間を池袋で過ごしたきゃべつ太郎さん。受験勉強の傍ら、街でカルチャーを吸収し続けた。「『装苑』を隅々まで読み込むような学生で、髪は三つ編み、スカートは膝丈で足元はコム・デ・ギャルソンのストラップシューズ(笑)」。そんな彼女は創業100年を超える老舗洋菓子店のケーキと出会う。「文化祭の日だけ〈タカセ〉さんの生菓子が学内で食べられたんです」。お小遣いで買うはじめてのケーキは、クラシカルな佇まいのショートケーキを選んだ。「銀紙やロゴの描かれたナプキンが可愛くて…。歴史があるものや掘りがいのあるものに惹かれてしまうのは、昔から変わっていないのかもしれません」

きゃべつ太郎 医師

きゃべつたろう/1991年生まれ。東京都出身。医学部在学中よりTwitter(現X)で発信している情報は、多分野の高感度の人々から支持されている。アカウントは@tunakorokkedayo

タカセ 池袋本店

住所:東京都豊島区東池袋1-1-4 9FTEL:03-3971-0211営業時間:11:00〜19:30(土日祝〜21:00)定休日:無休席数:44席HP:https://takase-yogashi.com/

大正9年創業。パンが主力から洋菓子の広まりとともにケーキに注力。

photo_Akemi Kurosaka text_Dai Iwaya

No. 1229

No.1229 『永遠の三大定番スイーツ特集 ショートケーキ シュークリーム ドーナツ』 2024年01月26日 発売号

独自の発展を続ける日本のスイーツ文化にあって、時代、世代を越えて愛され続ける三つの定番、ショートケーキ、シュークリーム、ドーナツ。毎日のおやつも、ハレの日も、甘く幸せな時間を約束してくれる定番だからこそ、つくる側、食べる側、それぞれに「私の一番」が生まれます。 各界著名人が教えてくれた「思い出の味」に、気鋭のパティシエが作る逸品と絶対外せない名店、差し入れ名人のおすすめなどなど。町の洋菓子屋さんから注目パティスリー、ホテルスイーツにお取り寄せまでそろったラインナップから、あなたのオンリーワンを見つけてください。 そ …

もっと読む