山登りゲーム「Celeste」は、2D画面上でキャラクターを操作し、壁を伝ってジャンプしてステージクリアを目指すアクションゲームです。「ミス」を前提にした高難度設定で何度も何度もトライ&エラーを繰り返すことになるのですが、それを乗り越えてステージをクリアしたときの快感は何物にも代えがたいもの。主人公の内面を掘り下げた重厚なストーリーも一見の価値ありな本作を開発者がゲーム誕生6周年を記念して3Dにリメイクした「Celeste 64」が無料で公開されているので、Celesteをクリア済みの編集部員がプレイしてみました。





Celeste 64は以下の公式サイトからダウンロードできます。

Celeste 64: Fragments of the Mountain by Maddy Makes Games, Heidy Motta, Noel, saint11

https://maddymakesgamesinc.itch.io/celeste64

今回はWindows搭載PCでプレイするので、「Celeste64-1.01-win-x64.zip」をダウンロードしました。



ダウンロードしたフォルダを解凍し、中の「Celeste64.exe」を実行すればCeleste 64が起動します。



Celeste 64はコントローラーでのプレイが推奨されているので、今回はPlayStarion 5用コントローラーの「DualSense」を使用しました。ボタン割り当ては△と✕がジャンプ、○と□がダッシュ&インタラクト、R1・R2・L1・L2がしがみつき、左スティックがキャラ移動で右スティックがカメラ移動です。

Celeste 64のステージはこんな感じ。「スーパーマリオ64」を彷彿とさせるような箱庭のステージで、そこかしこにギミックが仕掛けられています。プレイヤーが操作するのは本家Celesteでも主人公を務めた「マデリン」です。



これがイチゴ(Strawberry)。本作の主目的は、ステージに散らばるイチゴの収集です。



以下の旗がチェックポイント。死んだらここで復活します。



これはカセットテープ。触れるとイチゴがひとつある高難度アクションコースに飛ばされます。



以下はCelesteにも登場したおばあちゃん。インタラクトキーで話しかけられます。



プレイヤーができる基本動作は以下の通り。

ジャンプ。



少し高く飛ぶSKIDジャンプ。歩いた後に180度反対方向へ左スティックを動かし、直後にジャンプボタンを押すことで発動します。



これがダッシュ。地上でも空中でもダッシュできますが、空中でのダッシュは一度きり。ダッシュするとマデリンの髪が水色に変わり、再度着地すれば赤に戻ります。



それから幅跳びのように遠くへ飛べるダッシュジャンプ。ダッシュの直後にジャンプすれば発動。



最も多用するのが「壁へのしがみつき」です。壁にしがみついている間は、壁が続く限り上下左右どちらへも移動することができます。しがみついたままジャンプすることで壁を蹴って少し高くジャンプすることも可能。以上が基本動作です。



ステージ上には以下のような緑色のクリスタルが浮かんでいることがあります。このクリスタルに触れるとダッシュ回数がリセットされ、空中でダッシュ済みでももう一度ダッシュ可能となります。



紫色のクリスタルはダッシュ回数を増やすアイテムで、触れると空中で合計2回ダッシュできるようになります。



以下の羽に触れるとマデリンの体が宙に浮き、短い間だけふわふわと自由に動くことができます。



基本動作やアイテムを駆使し、どんな風にイチゴを集めていくのかは以下の動画を見れば一発でわかります。

2Dアクションゲーム「Celeste」の開発者が作成した3D版の「Celeste 64」プレイレビュー - YouTube

例えば以下の画面。マデリンがしがみついている塔の上にイチゴがあることがわかっているのですが、トゲが邪魔をしてこれ以上は上に進めません。



そこで、すぐそばにある看板に向かってジャンプ。



これで看板を伝って上まで行けるようになります。



屋上にはCelesteでおなじみのセオがいました。



ずっと乗っていると落ちてしまう足場や、ダッシュを駆使しないと行けない足場。さらにトゲに囲まれた足場などさまざまなギミックがあり、3D空間の中でどうやってキャラを操作するのか、アイテムをどのタイミングで入手するのかといったことを考えながらイチゴを目指します。



Celeste 64では特にカメラ操作が重要になってきます。例えば以下のシーン。足場の一部が柱に隠れて見えなくなっています。



そこでカメラを90度回転させるように動かします。これで足場が見え、より渡りやすくなります。



そんな感じで「ステージの一番高いところ」まで来たらゲームクリアです。かかった時間と集めたイチゴの数が表示されます。



すべてのイチゴを集めるのにかかった時間は初回プレイで2時間30分、イチゴの配置や取り方を理解した2回目のプレイ時でも59分43秒かかりました。



30個集めたらタイトル画面にイチゴのマークが付きます。左右移動さえ考えていればよかった本家Celesteと違い、Celeste 64は周囲360度どの方向に向かうかを常に考えなければなりません。これにより操作はやや難化しミスも多発しますが、Celesteで感じられた「クリアしたときの喜び」は健在。Celesteをプレイした人は操作感の違いに少し面食らうでしょうが、それでもぜひプレイしてほしいゲームです。



なお、Celeste 64のサウンドトラックも無料で公開されています。Celeste 64の曲は「スーパーマリオ64」の海のステージのような音楽だなと感じていたのですが、それもそのはず、作者いわくスーパーマリオ64とスーパーマリオサンシャインのサウンドトラックからインスピレーションを得て作曲したそうです。