“直感”を信じることは「曖昧で怪しい」? スピリチュアルはどのように指針となるのか
一歩踏み出そうとするとき、“直感を信じる”ことはポジティブに語られがちです。直感的に「こうしたい」と思っていることがあると、知人との対話からヒントになる話を聞くことができたり、同じ悩みを持つ仲間と出会えたり、「運がいい」出来事が起こることも。なぜ“直感を信じる”ことが“運”につながるのでしょうか。「偶然では?」「曖昧で怪しい」と懐疑的な声も聞かれますが、その実態は意外にも「現実的で、ロジカル」と作家の浅見帆帆子さんは話します。直感を正しく判断するとらえ方について聞きました。
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■「直感を生かして決断することは、ロジックや検証、統計の積み重ね」
浅見帆帆子さんは、24才のときの著書『あなたは絶対!運がいい』が累計100万部超のベストセラーとなり、「現実的なスピリチュアルの草分け的存在」として注目。これまで社会的に活躍する著名人や大企業の経営者が選択する局面を数多く見てきたと言います。
「例えば大企業の経営者や様々な個人事業主など、何かを決断して日々進めていかなければならない人たちは、実は最後に“直感”に頼っていることが多いんです。『最初から全てを直感で決めている』という言い方をすると、すごく曖昧で怪しい印象になりますが、飽くまでその判断は最終的な局面。途中までは過去のデータ分析やマーケティングを把握して詰めていきます。そうやってデータ的には大差のない最後に残った『A or B』の選択で、最終的により良い結果になる方、それを直感で選んでいるんです。直感を生かして決断している人はものすごく論理的ですし、上手くいった体験をちゃんと検証しているんです」
日常の小さなことで直感を生かす練習を重ねることで、大きなことでも直感に委ねられます。気をつけてほしいのは、これまで直感を生かす習慣のない人がいきなり大きなことを直感だけで決断すると失敗する可能性が高まるということです。「直感を生かして決断することは、実はロジックや検証、統計の積み重ねであるということを分かっていないと『直感って、偽物もありますよね?』という意見も生まれます。まず直感がどういうものかを理解し、日常生活の小さなことで試して納得することです」。
浅見さんの日常は「実験生活のようなものです」と表現される通り、自身の直感による選択でどのように物事が変化するのか、成果事例をいくつも積み重ねています。彼女の分析によると、どの直感も大きく分けて2つに分別できると言います。
(1)ひらめき
今自分が考えていたこと、やっていたこととはまったく違うことが思い浮かぶこと。例えば突然まったく関係ない人の顔がパッと浮かんだり、場所や出来事、何かをしたいという気持ちなど、現在と関係のない出来事が浮かぶことが「ひらめき」です。
「ひらめきの意味を知りたい場合は、48時間以内に浮かんだことにまつわる何かしらの行動してみることです。例えば、全く連絡を取っていない人の顔が数年ぶりに浮かんだとしたら、連絡してみたり、面識のない有名人だったら調べみたり。場所の場合は行く予定を立てたり、関連して思い出したことを書き留めたり、人に話してみたり、とにかく自分が思いついたことをやってみる、調べる。これが“時間を割いて考えを寄せる”ということです。情報は生き物なので、思いついた時が一番フレッシュ、早くアクションを起こすほど、自分への影響力が強まります。私が今まで実験した感じだと48時間以内に取り掛かると大体その先に面白い展開があります」
(2)自分の本音の感覚
何かを見たり聞いたりしたとき、自分が感じる本音の感覚です。敢えてスピリチュアルな言い方をすると、“本当の自分”とか“潜在意識”という言い方になります。例えば新しい仕事について考える時「なんとなくいい気がする」とか、「内容は素敵だけど何か違う気がする、気が乗らない」という理屈のない自分なりの感じ方こそ、直感です。
「なんとなくいい、ワクワクする、逆にモヤモヤする、なんだか気が乗らないという感覚は『Aを選んだらこうなる、Bを選んだらこうなる』という少し先の未来を見せてくれています。ところが、これを邪魔するのが自分の頭で考えたこと。例えば『なんとなく嫌だけど、これをやっておいた方が得かも』といった条件です。頭で考えたことと自分の本音が一致すればいいですが、自分の本音がズレているのにやってしまうことが今の社会では非常に多いです」
頭で考えたことと本音(直感)のズレがあるまま行動すると、必ずうまくいかなくなると浅見さん。「形として成立してもみんなが納得するようにならなかったり、周囲にトラブルが起きたり、気持ちが盛り上がらないまま終わってしまったりします。こういうことを何十回も繰り返し、最初に自分が感じた『何か違う』感覚が私の勝手な思い込みではなく、直感(自分にとっての情報)だったことがよくわかったんです」。
■本音の感覚に従うとは?「日々の小さなことこそ、直感を試すチャンス」
「試しに1〜2週間、全て自分の本音通りにやってみることで直感やひらめきをさらに感じやすくなります」と浅見さんは例を説明してくれました。
【選択のイメージ例】
・インターネットを使って宿泊先やレストランを決めるとき、ある程度候補を絞ったら、口コミや評価を一切見ずに、公式HPを開いたときの雰囲気や印象で決める。
・新しく買った白いパンツを履いていきたい気分だけど、翌朝起きたら雨だったとき。汚れない黒を選びがちだけど、「本当は白が着たい」という気持ちが少しでもあるなら、白いパンツを着る。
・朝ごはんで家族みんなが飲んでいるコーヒーを続きで入れるのではなく、「私はこの紅茶が飲みたい」と思ったら時間を割いてでも紅茶を入れる。
・帰り道、Aの道とBの道がある。頭で考えたらAのほうが早く帰れるとしても、今日は「なんとなく」Bの道に行きたいと思ったら行ってみる。
「そういう日々の小さなことを実験と思って大事にしてみるんです。面白がってやっていると、もしかしたらBの道の先に自分がずっと探していたものが売られている店があるかもしれない。思わぬ人に出会ったり、歩いている途中でいいことを思いつくかも。でも、それらが起こらなくったっていいんです。選択した気持ちはとりあえず満たしたので、自分の気持ちが良くなります。この「気持ちが良くなる」ということが大事で、これを習慣にすると、本音の感覚(直感)を無視して選択することに違和感を覚えるようになります。」
直感は勝手にやって来るのではなく、実はその人が日頃考えていることや望んでいることの答え(情報)を届けてくれている、という浅見さん。
「この世にある全ての物には波動がある、つまり振動していると量子力学では説明されます。同じ振動をもつ物同士が形になって、物体になる。当然、私たちの思考や感情も振動しているので、例えば『これをを知りたい』と思っていると、それと同じようなものや出来事や情報を引き寄せ始めます。これが『引き寄せの法則』です。直感も同じ仕組みで、偶然であるかのように言われがちですが、『ヒントはここにある』というものを私たち自身が引き寄せていて、それが直感という方法でやってくるという考え方です」
■「目に見えない世界、つまり自分の思考を変えない限り、目の前の現実は変わらない」
日本における“スピリチュアル”は非常に定義があいまいで、心理学や統計学も含まれれば、霊視や宗教まで幅を広げ、人によってとらえ方が全く違うと言います。
「スピリチュアルという言葉自体が日本語ではないですからね(笑)。私の話は心理学や成功哲学の話であって、スピリチュアルではないと言う方もいれば、直感や運自体がスピリチュアルだと話す方もいます。“目には見えないこと”としたときに、幽霊やUFOもあれば、前世や守護霊などいろいろなものがつながっています。それらのスタートは、目には見えない自分自身の“思考”です。人の思考や意識は目に見えません。つまり目に見えない自分の思考を変えない限り、目に見える現実は変わらない。それが私の考えるスピリチュアルと現実のつながりと思っています。ご先祖様を大切にする、墓前に手を合わせる。日本ではそういう文化が根付いていますから、スピリチュアルを信じる・信じないの前に、もう生活の中にマルっと入ってしまっているものだと思うんですよね」
「ここまでがスピリチュアル、ここから先は怪しいという線引きも、自分の人生で実証ができていないので、肯定もできないし否定もできない」と浅見さん。
「実証できていないのに、安直に否定するのは浅はかだなという感じがします。私自身は例えば『みんな一緒に直感を信じましょう』なんて全然思っていないんです。変わりたいと本人が思わなかったら、変わらないからです。やる資格がないという意味ではなく、自分の生活を変えてみたい、直感って何だろうという興味やワクワクした気持ちになった時こそがその人のタイミングだと思うからです。何を知っていても知らなくても、ご本人が今に満足しているのであればそれで充分ですよね。
私は自分の生活で証明されている、夢や願いを形にする意識の使い方や、新しい時代の豊かになる引き寄せの法則を今後もオンラインサロンで伝えていきたいです。私自身、それを研究して日常に取り入れていくほうが絶対的にうまくいくので(笑)。生きている限り、その研究に終わりはないですから。こんな世界もある、こういう方法もあるとどんどん深まっていくものだと思うので、その検証の結果を伝え続けていきたいと思います」
PROFILE/浅見帆帆子(Hohoko Asami)
24才の時の代表作「あなたは絶対!運がいい」(廣済堂出版)が100万部超えのミリオンセラーとなり、以降、絵本や旅行記など幅広い分野で著作活動を展開。著作は80冊以上、累計発行部数600万部超。受賞歴のある有料メルマガやニュースサイトでの連載、YouTube「浅見帆帆子HOHOKO CLUB」でも10万人のフォロワーを集めている。文具やジュエリーのデザイン、プロデュースや、著作内のキャラクター「ダイジョーブタ」のグッズ展開など、自身のブランドを生かしてマルチに活躍している。DMMオンラインサロンでは「浅見帆帆子の宇宙につながるサロン」を主宰。
■「直感を生かして決断することは、ロジックや検証、統計の積み重ね」
浅見帆帆子さんは、24才のときの著書『あなたは絶対!運がいい』が累計100万部超のベストセラーとなり、「現実的なスピリチュアルの草分け的存在」として注目。これまで社会的に活躍する著名人や大企業の経営者が選択する局面を数多く見てきたと言います。
「例えば大企業の経営者や様々な個人事業主など、何かを決断して日々進めていかなければならない人たちは、実は最後に“直感”に頼っていることが多いんです。『最初から全てを直感で決めている』という言い方をすると、すごく曖昧で怪しい印象になりますが、飽くまでその判断は最終的な局面。途中までは過去のデータ分析やマーケティングを把握して詰めていきます。そうやってデータ的には大差のない最後に残った『A or B』の選択で、最終的により良い結果になる方、それを直感で選んでいるんです。直感を生かして決断している人はものすごく論理的ですし、上手くいった体験をちゃんと検証しているんです」
日常の小さなことで直感を生かす練習を重ねることで、大きなことでも直感に委ねられます。気をつけてほしいのは、これまで直感を生かす習慣のない人がいきなり大きなことを直感だけで決断すると失敗する可能性が高まるということです。「直感を生かして決断することは、実はロジックや検証、統計の積み重ねであるということを分かっていないと『直感って、偽物もありますよね?』という意見も生まれます。まず直感がどういうものかを理解し、日常生活の小さなことで試して納得することです」。
浅見さんの日常は「実験生活のようなものです」と表現される通り、自身の直感による選択でどのように物事が変化するのか、成果事例をいくつも積み重ねています。彼女の分析によると、どの直感も大きく分けて2つに分別できると言います。
(1)ひらめき
今自分が考えていたこと、やっていたこととはまったく違うことが思い浮かぶこと。例えば突然まったく関係ない人の顔がパッと浮かんだり、場所や出来事、何かをしたいという気持ちなど、現在と関係のない出来事が浮かぶことが「ひらめき」です。
「ひらめきの意味を知りたい場合は、48時間以内に浮かんだことにまつわる何かしらの行動してみることです。例えば、全く連絡を取っていない人の顔が数年ぶりに浮かんだとしたら、連絡してみたり、面識のない有名人だったら調べみたり。場所の場合は行く予定を立てたり、関連して思い出したことを書き留めたり、人に話してみたり、とにかく自分が思いついたことをやってみる、調べる。これが“時間を割いて考えを寄せる”ということです。情報は生き物なので、思いついた時が一番フレッシュ、早くアクションを起こすほど、自分への影響力が強まります。私が今まで実験した感じだと48時間以内に取り掛かると大体その先に面白い展開があります」
(2)自分の本音の感覚
何かを見たり聞いたりしたとき、自分が感じる本音の感覚です。敢えてスピリチュアルな言い方をすると、“本当の自分”とか“潜在意識”という言い方になります。例えば新しい仕事について考える時「なんとなくいい気がする」とか、「内容は素敵だけど何か違う気がする、気が乗らない」という理屈のない自分なりの感じ方こそ、直感です。
「なんとなくいい、ワクワクする、逆にモヤモヤする、なんだか気が乗らないという感覚は『Aを選んだらこうなる、Bを選んだらこうなる』という少し先の未来を見せてくれています。ところが、これを邪魔するのが自分の頭で考えたこと。例えば『なんとなく嫌だけど、これをやっておいた方が得かも』といった条件です。頭で考えたことと自分の本音が一致すればいいですが、自分の本音がズレているのにやってしまうことが今の社会では非常に多いです」
頭で考えたことと本音(直感)のズレがあるまま行動すると、必ずうまくいかなくなると浅見さん。「形として成立してもみんなが納得するようにならなかったり、周囲にトラブルが起きたり、気持ちが盛り上がらないまま終わってしまったりします。こういうことを何十回も繰り返し、最初に自分が感じた『何か違う』感覚が私の勝手な思い込みではなく、直感(自分にとっての情報)だったことがよくわかったんです」。
■本音の感覚に従うとは?「日々の小さなことこそ、直感を試すチャンス」
「試しに1〜2週間、全て自分の本音通りにやってみることで直感やひらめきをさらに感じやすくなります」と浅見さんは例を説明してくれました。
【選択のイメージ例】
・インターネットを使って宿泊先やレストランを決めるとき、ある程度候補を絞ったら、口コミや評価を一切見ずに、公式HPを開いたときの雰囲気や印象で決める。
・新しく買った白いパンツを履いていきたい気分だけど、翌朝起きたら雨だったとき。汚れない黒を選びがちだけど、「本当は白が着たい」という気持ちが少しでもあるなら、白いパンツを着る。
・朝ごはんで家族みんなが飲んでいるコーヒーを続きで入れるのではなく、「私はこの紅茶が飲みたい」と思ったら時間を割いてでも紅茶を入れる。
・帰り道、Aの道とBの道がある。頭で考えたらAのほうが早く帰れるとしても、今日は「なんとなく」Bの道に行きたいと思ったら行ってみる。
「そういう日々の小さなことを実験と思って大事にしてみるんです。面白がってやっていると、もしかしたらBの道の先に自分がずっと探していたものが売られている店があるかもしれない。思わぬ人に出会ったり、歩いている途中でいいことを思いつくかも。でも、それらが起こらなくったっていいんです。選択した気持ちはとりあえず満たしたので、自分の気持ちが良くなります。この「気持ちが良くなる」ということが大事で、これを習慣にすると、本音の感覚(直感)を無視して選択することに違和感を覚えるようになります。」
直感は勝手にやって来るのではなく、実はその人が日頃考えていることや望んでいることの答え(情報)を届けてくれている、という浅見さん。
「この世にある全ての物には波動がある、つまり振動していると量子力学では説明されます。同じ振動をもつ物同士が形になって、物体になる。当然、私たちの思考や感情も振動しているので、例えば『これをを知りたい』と思っていると、それと同じようなものや出来事や情報を引き寄せ始めます。これが『引き寄せの法則』です。直感も同じ仕組みで、偶然であるかのように言われがちですが、『ヒントはここにある』というものを私たち自身が引き寄せていて、それが直感という方法でやってくるという考え方です」
■「目に見えない世界、つまり自分の思考を変えない限り、目の前の現実は変わらない」
日本における“スピリチュアル”は非常に定義があいまいで、心理学や統計学も含まれれば、霊視や宗教まで幅を広げ、人によってとらえ方が全く違うと言います。
「スピリチュアルという言葉自体が日本語ではないですからね(笑)。私の話は心理学や成功哲学の話であって、スピリチュアルではないと言う方もいれば、直感や運自体がスピリチュアルだと話す方もいます。“目には見えないこと”としたときに、幽霊やUFOもあれば、前世や守護霊などいろいろなものがつながっています。それらのスタートは、目には見えない自分自身の“思考”です。人の思考や意識は目に見えません。つまり目に見えない自分の思考を変えない限り、目に見える現実は変わらない。それが私の考えるスピリチュアルと現実のつながりと思っています。ご先祖様を大切にする、墓前に手を合わせる。日本ではそういう文化が根付いていますから、スピリチュアルを信じる・信じないの前に、もう生活の中にマルっと入ってしまっているものだと思うんですよね」
「ここまでがスピリチュアル、ここから先は怪しいという線引きも、自分の人生で実証ができていないので、肯定もできないし否定もできない」と浅見さん。
「実証できていないのに、安直に否定するのは浅はかだなという感じがします。私自身は例えば『みんな一緒に直感を信じましょう』なんて全然思っていないんです。変わりたいと本人が思わなかったら、変わらないからです。やる資格がないという意味ではなく、自分の生活を変えてみたい、直感って何だろうという興味やワクワクした気持ちになった時こそがその人のタイミングだと思うからです。何を知っていても知らなくても、ご本人が今に満足しているのであればそれで充分ですよね。
私は自分の生活で証明されている、夢や願いを形にする意識の使い方や、新しい時代の豊かになる引き寄せの法則を今後もオンラインサロンで伝えていきたいです。私自身、それを研究して日常に取り入れていくほうが絶対的にうまくいくので(笑)。生きている限り、その研究に終わりはないですから。こんな世界もある、こういう方法もあるとどんどん深まっていくものだと思うので、その検証の結果を伝え続けていきたいと思います」
PROFILE/浅見帆帆子(Hohoko Asami)
24才の時の代表作「あなたは絶対!運がいい」(廣済堂出版)が100万部超えのミリオンセラーとなり、以降、絵本や旅行記など幅広い分野で著作活動を展開。著作は80冊以上、累計発行部数600万部超。受賞歴のある有料メルマガやニュースサイトでの連載、YouTube「浅見帆帆子HOHOKO CLUB」でも10万人のフォロワーを集めている。文具やジュエリーのデザイン、プロデュースや、著作内のキャラクター「ダイジョーブタ」のグッズ展開など、自身のブランドを生かしてマルチに活躍している。DMMオンラインサロンでは「浅見帆帆子の宇宙につながるサロン」を主宰。