今年中に片づけたい人が「まずやるべきこと」。スムーズに不用品を処分するコツとは
今年のうちに、家の中をすっきりさせたいと考えている人も多いのではないでしょうか。でも、いざ始めるとなると「なかなかものを捨てられない…」なんてことも。そこで、ミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)が、捨て方のコツを教えます。ちなみに、筆子さんがミニマムな暮らしを始めたのは50歳からだそう。
今年中にすっきり片づけたい人が「まずやるべきこと」
毎日あわただしく暮らしているうちに、家がものだらけになってしまった。そんな人におすすめするのは、一にも二にも不用品を捨てることです。
ものがたくさんあるとき、整理整頓や収納テクニックでは解決しません。いったんきれいにしても、そのうちまた散らかるので、再び整理整頓をする必要があります。不用品を捨ててしまえば、片づける手間も時間も大幅に減らすことができます。
たとえば、ものがたまりがちな押入れやクローゼットが満杯のとき、中身がすべて有用品であることはまずないでしょう。人1人が暮らすのに、そんなにものはたくさんいりませんから。そのままにしていると、見た目が不愉快だし、せっかくの収納スペースがとても使いにくくなるので、ストレスが続きます。
以下に捨て方のコツをお伝えしますので、不用品の処分という「自分プロジェクト」にぜひ挑戦してください。
●そこに置いておいても意味がない
これまでなんでも取っておいた人は、まだ使えるものを捨てるなんて、非常にもったいないと思えるかもしれません。しかし、使わないまま収納スペースに押し込んでおくのは、家の中でゴミ状態にしているのと同じことです。
自宅にゴミを置いておくか、ゴミ捨て場に置くかの違いがあるだけ。不用品をたくさんキープしてしまうと、大事なものやすぐに使いたいものをさっと取り出せません。
手放せば、その品物を有効活用してくれる人の手に渡るかもしれませんよね。いらないものをそこに置いたままでは、自分のためにも、ほかの人のためにもならないのです。
●すぐに捨てられるならそうする
ここまで読んで、いらないものを捨てる気になったら、早速行動に移してください。ただし、1度に一気にやろうとすると疲れるし、その辺が散らかって、ほかの作業がしづらくなります。
私のおすすめは、1日15分だけ作業すること。タイマーをかけて、粛々と捨てましょう。
「やっぱり捨てられない人」にやって欲しい3つのこと
それでも、なかなかものを捨てられないという人は、以下のことをやってみてください。
●1:作業する時間をつくり、計画的に進める
まったく捨てる気になれない、または、ほかのことで忙しくて、結局なにも捨てないまま1日が終わり、その状態がずるずる続くときは、計画を立てて意識的に捨てましょう。始めるときにちょっとがんばれば、すぐに軌道にのるので、あとはわりとラクですよ。
片づけに限らず、やりたいことがあるのにやらずに終わってしまうのは、その作業のためにしっかり時間を取らないからです。
1日のうち15分、片づけ作業をする時間を確保して、その時間はほかのことをしないようにしましょう。
●2:写真に撮ってみて、捨てる決意をする
スマホで、ものがたまっている場所の写真を撮ってください。肉眼で見ているときは情報を取捨選択しているため、本当はものすごくごちゃごちゃで不愉快に思える場所も、見慣れてしまいます。
しかし、写真なら肉眼とは視点が変わり、もののぐしゃぐしゃ具合が忠実に再現されます。これを見れば、「わあ、汚すぎ! 少し捨てよう」と思うでしょう。
写真を撮ったらそれを見ながら、このままでいいのか考えてください。たとえば年末なら、このまま年越しをしたいのかどうか、年初なら、今年もこんな状態で暮らしたいのかどうか、自問してください。
もし今より暮らしやすい新しい未来を望むなら、この機会に不用品を手放すことを決めましょう。
●3:どんな状態にしたいかイメージする
どんなふうに不用品を捨てて、最終的にどんな状態にしたいか考えてください。料理をつくるときレシピにプロセス写真や完成した料理の写真があると、初めてつくるものでも、つくりやすいですよね?
不用品を捨てる作業もこれと同じで、これから自分がする作業やその結果を先にイメージしておくと、早く捨てることができるし、途中で横道にそれにくいです。
最初になにを捨てていくか、どんなふうに捨て作業をするかちょっと考えてから始めてください。
「ただ捨ててしまうのがもったいない」ときは、不用品の処分先を決めてしまう
いらないと思うものを、ゴミ箱にがさっと捨ててしまうのがいちばん簡単ですが、そのままゴミにしてしまうのが耐えられない人も多いと思います。
そこで、先に処分するものの持ち込み先を心づもりしてください。
大きく分けて、「捨てる・売る・あげる(寄付)」の3つがあります。だいたいの方針を決めておくと、捨てようと思ったものがいつまでも家にとどまることはありません。
筆子さんの著書『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)では、ここで紹介した以外にも、上手なものの減らし方や、ミニマリストになってよかったこと、体と心の健康を保つコツなど、これからの暮らしに役立つ内容をたっぷり掲載しています。