大掃除には手間と時間がかかるイメージがありますが、それは“思いこみ”と話すのは、掃除能力検定士、ジュニア洗濯ソムリエの資格をもつ”家事えもん”こと松橋周太呂さん。今回は、疲れない水回りと料理家電の大掃除のコツを教えてもらいました。

キッチンの水回り&調理家電をすっきり大掃除

寒い時季、キッチンの水回りの掃除は気が進みませんが、時短テクを駆使しながらササッとすませてしまいましょう。ついでに調理家電の汚れも落としてピカピカに!

●排水口のヌメリは「塩素系漂白剤をかける→放置→流す」で汚れが落ちるまで繰り返す

排水口のヌメリ撃退には泡タイプの塩素系漂白剤をスプレーするのがラクで確実。「30分放置してから水で流します。ヌメリが残っていたら、なくなるまで同じ手順を繰り返して」

バスケットの網目やすみに残った細かなゴミは、曲げた歯ブラシを使うと取りやすい。

●シンクのくもりはゴム手袋+クレンザーでみがき洗い

くもりの原因となる汚れや水アカには多目的クレンザーが効果的。「クレンザーを適量つけたゴム手袋で全体をくるくるみがき、水で流せばピカピカに。水のはじきもよくなります」

同じく汚れや水アカがたまりがちな蛇口全体も、ついでにゴシゴシとつかみ洗いでピカピカにして。

●電子レンジの汚れは水蒸気を充満させてふきとる

耐熱コップに100mlの水を入れて庫内に置き、600Wで3分間加熱。充満した水蒸気をふきとると汚れも一緒にきれいに。 

一度に加熱せず、様子を見ながら加熱を続けましょう

「ガンコな汚れにはペースト状にした重曹でこすり洗いを」

●トースターのコゲは軍手+重曹でコゲをこすって取る

ゴム手袋の上からはめた軍手に、重曹小さじ1/2をお湯100mlで溶かした液を含ませてみがきます。「ガンコなコゲには重曹を粉のまま使い、それでも取れなければクレンザーでみがいて。最後はしっかり水ぶきを」

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、記事で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を着用して、塩素系漂白剤を使用する際は手や目を保護し、十分に換気してください