収納やインテリアにおいて、暮らしがより楽しく、ラクになる工夫を重ねている人を表彰する「ESSE収納グランプリ」。その受賞者の皆さんのおうちを大公開! それぞれの収納や暮らしの“正解”を見つけるカギがきっとあるはず。今回は、グランプリを受賞したKさんの「家事動線」の工夫をご紹介します。受賞の決め手について、審査員でもある整理収納アドバイザーでエッセイストの柳沢小実さんからのコメントもあわせて紹介。

「今あるもの」を生かす工夫を楽しみます

Kさんの自宅は整理整頓されているだけでなく、部屋のあちこちに愛着のあるものが置かれているのも印象的です。

「できるだけものを捨てたくないので、ここで使えなくても別の使い道がないかな? と考えます。便利グッズというものはできるだけ買わずに、今あるものでどうにかできないかを考えるのが好きなんです。使わなくなった家具もすぐに捨てて買い替えるのではなく、家の中で移動させたり解体したりして循環を楽しんでいます」

●思い出をインテリアにする

→自分らしい空間になった

家族の思い出がつまっているものをインテリアに。「壁のT型の木と穴のあいた板は、子どもが使っていたイスのパーツ。壊れてしまったのですが手放すのは寂しくて、一部を飾りました」

キャンプで拾った石は棚に陳列。

亡き父が使っていたアルミのお弁当箱はキッチン収納に。

娘たちの描いた絵は額装。

【柳沢さんのコメント】「インテリアからご家族の雰囲気も感じます」

家族の趣味であるキャンプ関連のグッズを取り入れたり、自分のためだけじゃないさりげない空間づくりがすてき!

●お気に入りアイテムは捨てずにリメイク

→暮らしが楽しく豊かに

壊れたもの、使わないものもリメイク。

「裏紙をボンドとテープでとめた自作のメモ帳は、表紙に好きなポストカードを。壊れたピンバッジやSuicaから切り抜いたペンギンはマグネットに」

技アリ!「無印」活用術

無印良品ラバーでもあるKさん。自宅のあちこちにある無印グッズの意外な使い方を紹介します。

●『PPファイルボックス』はキッチン収納に有効

コンロ下の収納には、娘さんが昔使っていたA4サイズのファイルボックスを。「フライパンやフタは立てて収納。出し入れのたびにずれないようクリップで固定しています」

●『スチール仕切りスタンド』はハンガー収納に

本や書類の整理に使われることが多い仕切りスタンドをハンガー収納に活用。「立てて収納できるので出し入れしやすく、ハンガーどうしが絡まなくなり、プチストレス解消に」