2022年に10周年を迎えた、ダンス&ボーカルグループの「GENERATIONS」。

パフォーマンスの進化はもちろん、個人のライフスタイルにも大きな変化が起きた10年を経て、彼らはいまどんな表情になっているのか?

今回は、メンバーの白濱亜嵐さんと片寄涼太さんを、2023年春に開業したラグジュアリーホテルにお連れした。

そこで見た“大人の色気”、ふたりが語った「GENERATIONS」の今とこれからとは?


節目を迎えてさらなる飛躍を誓うふたりに聞いた“色気”の条件

ホテル内のバーで、「トマト、パルミジャーノチーズ、バジルのフォカッチャ」や、「セモリナ粉をまぶしたイカのフリット」を実食。中でもイカのフリットを「止まらない!」と大絶賛し、ひと味違う“ワインのアテ”を堪能していた


都内屈指のラグジュアリーな空間に溶け込む、成熟した大人の色気。

写真はまさにそんな雰囲気だったが、ふたりに撮影の感想を聞くと、色気から陽気へとシフトチェンジしていた。

白濱:すっごくイケてましたね!

片寄:めちゃくちゃ自信ある人だ(笑)。文字面になった時、大丈夫ですか?

白濱:「GENERATIONS」の他のメンバーは結構野性的なので、今日はエレガントなふたりでよかったです。みんなはジャングル育ちなんで。

片寄:いないからひどい言いよう!グループ戻れなくなっちゃう(涙)。

白濱:個人的には、今年パフォーマー5人で某健康雑誌の表紙をやらせてもらった時、“次は絶対東京カレンダーの表紙になるんだ”って願っていたんです。

片寄:今年中に叶いましたね。相性はいい組み合わせだとは思います。

東カレ:筋肉チームとの兼ね合いは大丈夫でしょうか?

白濱:意外と筋肉ハラスメントはないんで安心してください!

ともあれ「GENERATIONS」を代表して来てくれたふたり。グループとしての色気も増しているのは、個々の成長あってこそ。

大人の分析力も養っているはずのふたりに、色気のある男性のキーワードを聞いてみた。

白濱:「余裕」。余裕があると人に対しても優しくなれるから。

片寄:少し似ていて、僕は「気遣い」。それも、気が回る余裕があってこそのことですよね。そういう内面が見える瞬間に相手は色気を感じると思います。

白濱:色気でいま思ったのが、この前ライブで3枚目に出した『Love You More』(2013年リリース)という曲をやったんですよ。当時は、「本当に好きで堪らないんだ」みたいな表現。

でも年を重ねたいま、大人の色気を感じる曲に変わっていて驚きました。

片寄:確かに曲も成熟して色気を帯びて、メッセージ性も変わっていく。

東カレ:『Love You More』で好きなフレーズはありますか?

白濱:“偶然だけでは重なり合えない”。


“明日頑張ろう”。このメンタリティが10周年を迎えられた理由のひとつ


現在は結成10周年を記念して全国18ヶ所を回るライブツアーの真っ最中。

10年経つと、ファンも同じく年を重ね、人生にも大きな変化が起こっていく。そういったことを、アーティスト側は想像以上に意識していたりする。



「細部にまでセンスが光りますね」と、家具から本にまで興味をもっていた片寄さん。開業時から注目しており、念願の来館となった


片寄:学生だった方がもう社会人になっていること、多いですね。

白濱:子どもを連れてきたりとかも。

片寄:それぞれのいろんなストーリーがあって、思い出の中に僕らも入って時間を積み重ねているって、自分たちにとってこれほど価値のある経験はない。だからこそ、グループ全体で成長し続けたいというのはありますね。

白濱:本当に、やり続けてきたからこそだなと思います。

僕は最近ツアーやイベント活動をしていく中で、そこに、まったく売れていなかった路上ライブ時代に応援してくれていた人たちを見つけると、みんなから見て僕はどう映っているんだろうと知りたくなります。

要は、推しが路上ライブから「東京ドーム」に立つまでの一連の流れを見ているということ。不思議な感覚です。

片寄:すごいことですよね。

白濱:そういう方がライブにいたりすると、グッとくる。

片寄:昔のグッズを持ってきてくださっている方は、やっぱり目立ちます。

白濱:涼太のだいぶ昔からのファンで、よくライブで一番前にいた子と、ある日犬を連れて入った店で偶然会って、めっちゃしゃべったことがある。

片寄:それはしゃべるでしょうね(笑)。今年は全国を回る中で、かけてもらう言葉の一つひとつや、書いてくれたメッセージをじっくり読むと、やってきてよかったなと実感します。

ふたりは幸せそうにファンとの関係性を話す。愛情を受け、それに応えている人ならではの穏やかさがリアルだった。

“推し活”は決して夢じゃなく現実で、本当につながっているのだな、と目にした瞬間だった。

ファンの人生の一部になっている責任感があるから、パフォーマンスの完成度もますます高くなっていく。そんなプロフェッショナル精神を感じながら、白濱さんが好きな言葉を思い出した。

「明日頑張ろう」

脱力なようで、普段頑張っている人だからこそ言える言葉に感じる。このセリフがいつ生まれたのか聞いた。



客室に入った白濱さんは、「本当に来れて良かった!」と再び空間の美しさに感激。「ベッドも見ていいですか?」と室内を探索していた


白濱:覚えてないんです(笑)。

片寄:6年前ぐらいからな気がする。

白濱:今日ダメな日って、いっぱいあるじゃないですか。そういう時は戦うことをやめて、明日頑張る。

片寄:このメンタリティがあるから、「GENERATIONS」が10周年を迎えられました。

煮詰まった時とかに、リーダーの亜嵐くんが「明日頑張ろう!」と言ってくれる。その明るさが本当にありがたい。ちょっとギャグっぽいから空気もやわらかくなります。

白濱:ふと出てきた冗談半分みたいな言葉。言っていたら自分の性格にハマって、定番になりました。現代を生きる日本人に教えてあげたいですね。

片寄:一瞬格好いいけど後回し(笑)。

白濱:今日は無理なのかなって、空気を読んで言うのがポイントです。


10周年を迎えた「GENERATIONS」が、いま目指すこととは?


そのセリフを言えるのも、互いへの信頼があるから。10年間で関係性は少しずつ変化しているようだ。



ホテル40階に位置する『イル・リストランテ ニコ・ロミート』に座るふたり。この店に入るまでの廊下で他客とすれ違う瞬間があったが、さすがにそのオーラと美しさにざわめきが起こったのだった


片寄:紆余曲折ある中で、本当にお互いを理解できるようになったと思います。みんな大人になって角が取れた。

昔はパフォーマンスへの熱量が先行することもあったけど、いまは建設的に会話をするようになりました。そうしたらもっと面白くなってきました。

白濱:そう、「GENERATIONS」って全員が面白いんですよ。小さい頃からいろんなお笑いを見て育ったメンバーだからギャグセンスもあって、常にギャグを磨き合っている部分はあります。

片寄:常に誰かが面白い。ただ疲れているメンバーを見るのも面白い。

白濱:そうなんですよ。

長い時間をともに過ごす仲間を「面白い」と断言できるとは最高の環境だ。これから先も続く予感しかない。

最後に、いま目指すことを聞いた。

白濱:“「GENERATIONS」のライブ、めっちゃ面白い”と思われるグループであり続けたいです。いまはダンス&ボーカルグループがすごく増えているから、しっかりと自分たちの強みを活かしつつ。

最近、他のグループのファンの子たちから“ジェネは実力派アーティスト”と、言われていると聞きました。

顔は微妙なのかな!?(笑)でも、そこじゃなくて中身で勝負してきたことが伝わっているなら、イケメンって言われるよりずっと嬉しい。

片寄:時代に振り回されずに、貫いてきたことが良かったと10周年を迎えて実感したので、僕たちらしく、自然体で進んでいきたいです。飾っているメンバーは本当にいないんですよ。

白濱:うん、すごくナチュラル。

片寄:30代、そのナチュラルさが本当に色気のあるグループになる秘訣かもしれないです。

東カレ:今回のテーマに合わせてまとめていただきありがとうございます!

片寄:いま気づきました(笑)。

さまざまな経験を経て、余裕があるからこそ自然体でいられる。ふたりの話は価値観に一貫性があり、それはきっとグループ全体に通ずること。

含蓄あるパフォーマンスは、この先もたくさんの人にパワーを与えるだろう。



― Information ―
10周年の集大成となるミニアルバムが発売中!

デビュー日でもある11月21日(火)に『beyond the GENERATIONS』が発売。

アニバーサリーイヤーのスローガン「集まれ!騒げ!繋がれ!」をテーマとした6曲を収録。


■プロフィール
白濱亜嵐 1993年生まれ、愛媛県出身。2012年にメジャーデビュー。2014年からは「EXILE」も兼任。ドラマ『真夏のシンデレラ』など、俳優としての出演作も多数。DJとして活躍する他、今年からはフィリピン観光大使を務める

片寄涼太 1994年生まれ、大阪府出身。2012年にメジャーデビュー。映画、ドラマなど、俳優としても活躍中。現在は、テレビ東京系ドラマ『推しが上司になりまして』での好演が光り、OPでは自身のソロ楽曲『Dance the life away』を披露している

■衣装
[白濱さん]ジャケット 104,500円、シャツ 41,800円、パンツ 41,800円〈すべてGALAABEND/3RD[i]VISION PR TEL:03-6427-9087〉、時計 1,506,000円、ネックレス 869,000円〈ともにブルガリ/ブルガリ ジャパン TEL:0120-030-142〉、その他スタイリスト私物

[片寄さん]ジャケット 60,500円、シャツ 27,500円、パンツ 46,200円〈すべてGALAABEND/3RD[i]VISION PR TEL:03-6427-9087〉、時計 3,740,000円、リング 392,700円、ネックレス 605,000円〈すべてブルガリ/ブルガリ ジャパン TEL:0120-030-142〉、その他スタイリスト私物

▶このほか:「親しみやすいままじゃダメ」佐野勇斗&山中柔太朗が語る、M!LKの今とこれから




東京カレンダー最新号では、白濱亜嵐さんと片寄涼太さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、「GENERATIONS」メンバーで色気のある人は?

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