Microsoftは12月12日(現地時間)、Windows 11向けの更新プログラム「KB5033375」およびWindows 10向けの更新プログラム「KB5033372」をそれぞれリリースした。KB5033375には、AIアシスタント機能のCopilot in Windowsに関連した新機能を含む、全部で30件以上の機能改善や既知の問題の修正が含まれている。また、KB5033372では、Windows 10でもCopilot in Windowsのプレビュー版が利用可能になり、タスクバーの右端にCopilotのアイコンが追加されている。

2023 年 12 月 12 日 - KB5033375 (OS ビルド 22621.2861 および 22631.2861) - Microsoft サポート

2023 年 12 月 12 日 - KB5033372 (OS ビルド 19044.3803 および 19045.3803) - Microsoft サポート

2023 年 12 月 12 日 - KB5033375 (OS ビルド 22621.2861 および 22631.2861) - Microsoft サポート

○Windows 11向け更新プログラムのポイント

Windows 11向けのKB5033375では、Copilot in Windowsに関する2つの新機能が追加された。一つはマルチディスプレイのサポートで、複数のディスプレイを使用している場合に、各ディスプレイでタスクバーのアイコンをクリックしてCopilotを表示できるようになった。前回表示されていたディスプレイで表示したい場合に向けて、[Win]+[C]のキーボードショートカットも用意されている。

もう一つの新機能は[Alt]+[Tab]キーで、このショートカットキーによって開いているウィンドウの他のサムネイル プレビューの中にCopilotのサムネイル プレビューが表示されるようになった。

上記以外の主な変更点・改善点は以下のとおり。

タスクバーからCopilot in Windowsを開く速度が向上した

Copilot in Windowsが開いている場合にタスクバーのアイコンがアクティブとして表示されなくなった

空のテキストボックスにフォーカスがあって、カーソルがオンになっている場合に、左矢印キーを押すとIEモードが応答しなくなる問題が修正された

複数のIEモードタブを開いている場合にIEモードが応答しなくなる問題が修正された

ダイナミック ライティング使用時の電力使用量が削減された

○Windows 10向け更新プログラムのポイント

Windows 10向けの更新プログラムであるKB5033372では、Copilot in Windowsのプレビュー版が正式に追加された。これによって、より多くのユーザがCopilotによるAIアシスタントをWindowsで利用できるようになった。Windows 10のCopilot in Windowsは、Windows 11と同様にタスクバーの右端のアイコンをクリックして起動できる。

KB5033375およびKB5033372はWindows Updateから自動でインストールされる。自動更新を有効にしていない場合は、Windows Updateで手動で適用するか、Microsoft Updateカタログから必要なパッケージをダウンロードしてインストールできる。