40代、中古マンションのリノベで「思わぬ後悔」。地味にストレスなスイッチまわりの問題とは
リノベーションは自分の思い通りの空間にできる一方で、あとから「こうすればよかった」と後悔する場合も。中古マンションをリノベーションした、暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんは、リノベーション後にひとつだけ「失敗した」と感じていた箇所があったそうで…。詳しいお話と改善したポイントを教えてもらいました。
40代、マンションリノベで後悔したポイント。スイッチに追加工事をすることになり…
中古マンションをリノベーションしたわが家。新居はおおむね満足のいく空間になりましたが、ひとつだけ失敗を感じて追加工事を頼んだ項目があります。それはなにか?
●スイッチとコンセント。電気計画は重要!
リノベーションや新築計画の際は壁紙や床材などの見た目を優先してしまいがちですが、スイッチとコンセントなどの電気設備計画はとても重要だと感じました。
スイッチの取りつけ場所はあまり迷うことはないですが、コンセントは熟考が必要です。どの部屋にいくつ必要か、どこに取りつけるかを考えるために、その部屋の用途や家具の配置の検討は欠かせません。
わが家はリノベーションなので大きくコンセント位置を変えることはできませんでしたが、LDKと隣の和室を全面改装にしたため、TV用のコンセント位置の変更が可能でした。
また、キッチンも十分な数のコンセントを設置。キッチンはとくに家電の使い方、配置などでコンセントの数も変わるので、入念な打ち合わせをおすすめします。
●スイッチコンセントもインテリアのひとつ
空間の印象には壁紙はもちろん重要ですが、スイッチやコンセントも欠かせない要素です。
わたしたちはパナソニックアドバンスシリーズを採用しました。標準のコスモシリーズより厚みが薄く、色もマットなのでシックで落ち着いた雰囲気。
壁天井共にベージュの部屋にはマットベージュ。部屋によって色合いを変えて採用。リビングや廊下など白やグレーのクロスにはマットグレー。空間のアクセントにもなり、調和もあり、大満足しています。
●スイッチにプチストレス!
ただ、暮らし始めてひと月ほど経ったころ、ひとつのストレスを認めます。スイッチの表面が点灯する「ほたるスイッチ」(いわゆるパイロットランプ)を採用しなかったので、電気が点いているのか点いていないのか、スイッチを見てもわからなかったのです。
最初は慣れていないだけと思うようにしましたが、電気を点けるときはもちろん、点いている電気を消すときもいちいち「どれだったっけ」と一瞬考えたり、消灯できたかまたドアをあけて確認したり、やっぱりストレス。
また、玄関にあるスイッチのひとつが室外の玄関灯につながっているのですが、室内の電気の点灯をしたつもりが間違って玄関灯のスイッチを押してしまっていても気づきません。
翌朝外出する際、玄関灯が点きっぱなしだったことに気づくという事態が2度ありました。
もうひとつが、洗面所にある謎のスイッチ。照明や換気扇につながっているわけでもなく、なんの変化もないのでなんだろう? と思っていたある日、鏡が熱くなっていることを発見。曇り止めのスイッチだとわかりましたが、間違って押しても点いているか点いていないかが判断できず、これもまたストレスに。
●玄関、廊下、洗面所をほたるスイッチに
この先ずっとこのストレスを抱えて暮らすことは無意味だと感じ、スイッチパネルの変更を家族全員一致で決定。工務店に連絡するとすぐに手配してくれ、取りつけも30分かからず完了しました。
各部屋のスイッチは基本ひとつなのでほたるにする必要はないと考え、玄関、廊下、洗面所の3か所を変更。電気が消えている場所を押せばいいので考えなくてすみますし、なにより洗面所のミラーが熱くなることがなくなり、心も平和に。
商品のみだと数千円ですが、電気業者に取りつけてもらうことで追加工事となり1万数千円かかりました。とはいえ、その費用を上回る心理的効果を感じています。
●ほたるスイッチも視野に
ほたるスイッチ(パイロットランプ)のライトは緑色というイメージがあったわたし。好みでないし、空間もスッキリさせたいし、そもそもその機能は不要だと思っていました。
しかし、暮らしてみるとその小さな光に助けられることは大きいと気づきました。これからリノベーションや新築計画をされる方、もしくはスイッチに日常的にストレスを感じている方は、ぜひ検討してみてください。