ランバン グループの公式サイトより

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「ランバン(LANVIN)」や「セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)」を擁する中国のラグジュアリー企業 ランバングループ(Lanvin Group)が、創業者であり会長兼CEOのジョアン・チェン(Joann Cheng)の退任を発表した。12月7日の取締役会で、新CEOにはエリック・チャン(Eric Chan)を、新会長にはホァン・ジェン(Huang Zhen)を任命した。

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 同グループは、中国の投資会社 複星国際の子会社として2017年に設立。2018年にフランスのクチュールメゾンであるランバン、2021年にイタリアのシューズブランドであるセルジオ ロッシを買収した。現在は5ブランドを保有し80ヶ国以上で事業を展開している。昨年12月には、ニューヨーク証券取引所への上場を果たした。

 新CEOに就任したエリック・チャンは、現在Greater Yuyuan Commercial Development Groupで共同会長を務めているほか、オムニチャネルプラットフォームや高級商業不動産プロジェクト、高級ホテル&リゾートなど、幅広い商業分野で30年以上の経験を積んできた人物。新会長のホァン・ジェンは、複星集団の取締役および、ランバングループ親会社の複星国際のエグゼクティブディレクターとエグゼクティブプレジデントを兼任している。

 今回退任したランバングループ創業者のジョアン・チェンは、「ランバングループでのこの6年間は、私のキャリアの中でも最も充実したものでした。2017年に思いつきで始めたことが、今ではニューヨーク証券取引所の上場企業となり、確かな成長実績を残しています。現在ランバン・グループは世界トップクラスの5つのブランドを有し、いずれも世界のラグジュアリー市場でさらなる成長を遂げるべく、新たなリーダーを迎えて再活性化を図っています。直近では、初の「ランバン ラボ」コレクションの発表やセルジオ・ロッシ新CEOの任命を行ったほか、ランバンの新クリエイティブ・ディレクターの発表も間近に控えています。私は、明確なクリエイティブな方向性が定まり、次の成長段階に向けたすべての基盤が整った状態でグループから離れることを嬉しく思っています」とコメントしている。