共同通信社

写真拡大

日本漢字能力検定協会が「漢字の日」である12月12日午後に京都府の清水寺で発表する「今年の漢字」。漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるために1995年から始まったこの催しは、今年で28周年を迎えます。

全国からの募集によって最も応募数の多い漢字が選ばれ、その年に特に印象的だった出来事やテーマ性を持つキーワードを回想することができます。

2023年も残りわずか。今年の世相を表す一文字、何が選ばれるのでしょうか?


▽過去の「今年の漢字」(出典:日本漢字能力検定協会)

2022年:「戦」(ロシアのウクライナ侵攻により、「戦」争の恐ろしさを目の当たりにした一年。円安・物価高による生活上での「戦」い、スポーツでの熱「戦」・挑「戦」も注目された)

2021年:「金」(長く暗いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍や、各界で打ち立てられた「金」字塔がひときわ輝くニュースとなった年)

2020年:「密」(世界中が新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた一年。“3「密」”という言葉が提唱され、生活・行動様式が「密」にならないよう国民が意識し続けた。海外でも3C(Crowded places, Close–contact settings, Confined and enclosed spaces)としてメッセージを発信されるまでに。また、政治判断が「密」室で行われたことや芸能界での「密」会報道などでも使われた年)

2019年:「令」(新元号「令」和に新たな時代の希望を感じた一年。「令」和が日本最古の歌集・万葉集からの出典で、海外にBeautiful Harmony=美しい調和と説明されたことや、「令」の字が持つ意味・書き方にも注目が集まった。また、法「令」改正、法「令」順守、警報発「令」、避難命「令」としても使われた年)

2018年:「災」(北海道・大阪・島根での地震、西日本豪雨、大型台風到来、記録的猛暑など、日本各地で起きた大規模な自然「災」害により、多くの人が被「災」。自助共助による防「災」・減「災」意識も高まった)

2017年:「北」(「北」朝鮮ミサイルの「北」海道沖落下や九州「北」部豪雨などの災害から、平和と安全の尊さを実感した年)

2016年:「金」(リオ五輪に沸き、東京五輪に希望を託した「金」(キン)と、政治と「金」(カネ)問題に揺れた年。スポーツ界に新たな金字塔、マイナス金利初導入、シンガーソングライターの金色衣装などにも注目が集まった)

2015年:「安」(「安」全保障関連法案の審議で、与野党が対立。採決に国民の関心が高まった年。世界で頻発するテロ事件や異常気象など、人々を不「安」にさせた年。建築偽装問題やメーカーの不正が発覚し、暮らしの「安」全が揺らいだ)

2014年:「税」(消費「税」率が17年ぶりに引き上げられ「税」について考えさせられた年。「税」に関わる話題が政財界で多く取り沙汰された1年)

2013年:「輪」(日本中が「輪」になって歓喜にわいた年。人とのつながりの「輪」を感じた1年。未来に向けた更なる「輪」を実感、注目)