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「親とリビングで洋画を観ていたら、セックスシーンが登場して気まずくなった」……という経験は多くの方がお持ちなのでは。実はアメリカのZ世代は、スクリーンでセックスシーンを見たくないと考えていることが、最新の調査で判明した。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校が「Teens & Screens」と題した一連の報告書の中で明らかにした。10歳~24歳の1,500名を対象に、2023年8月に回答を募ったこの調査では、半数近くが「メディアにおけるロマンスシーンは過使い古されている」(44.3%)「たいていのTV番組や映画のプロットにセックスは必要ない」(47.5%)と答えた。また、「アロマンティック(他人に恋愛感情を抱かない)やアセクシャル(他人に性的欲求を抱かない)のキャラクターをもっと登場させてほしい」との回答も39%にのぼり、若者はよりプラトニックな描写を好んでいることがわかった。

物語がやたらと恋愛展開に結びつくのも、今の若者は好まない。この調査レポートでは、回答した若者からの一部のコメントも掲載されており、「毎度毎度、男性と女性のキャラクターがスクリーンで一緒になるけど、恋愛描写が必要だとスタジオが考えているのが嫌。アメリカ映画にはプラトニックな関係性描写が完全に欠如している」(ジョージア州、17歳、黒人、女性)との意見が寄せられている。

ほか、メディアにおける恋愛描写のステレオタイプに対する意見としては、「いつも描かれるステレオタイプだが、何もないところからやってきた人が恋に落ち、求めていた全てを手に入れるという展開。大切な誰かを見つけるのが、幸せになるためには必要なんだという考え方を、若者に押し付けているんじゃないかと、時々思う」(ジョージア州、23歳、白人、女性)、「男性が女性に嫌な態度を取るが、最終的に彼女がその男を好きになるやつ」(ニューヨーク州、23歳、アジア人、男性)、「敵同士が恋に落ちるってやつ、つまんないよ」(ジョージア州、10歳、黒人、男性)、「男の子と女の子の友情が、ある時点から恋愛に発展するっていうやつが嫌い。友達のままでいさせろよ」(西部、16歳、白人、女性)との声が紹介された。

そもそも現在の若者は、恋愛に特に意欲的というわけでもないようだ。「44%のZ世代が、『オンライン・デートをするくらいならトイレ掃除でもしてた方がマシだ』と回答した」とも紹介されている。

Source:ULCA