メイクを披露した、53歳半世紀美魔女まゆちんさん

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 ”53歳半世紀美魔女”という破壊力の強いキーワードでYouTuber活動をしている、まゆちんさん。中国メイク、純欲メイク、ドールメイクなど、印象的なメイク動画が話題になっています。YouTubeをはじめとしたSNSで自身がキレイだと思うものを発信していますが、一方では「もっと年相応のメイクがあるでしょ」というコメントも。好きなメイクやファッションを楽しむこと、周囲からの目線…そのバランスをどのように考えているのでしょうか。話を聞きました。

【写真】すっぴん眼鏡から白肌の美魔女に…うるつやメイクを施した、52歳半世紀美魔女まゆちんさん

■52歳のときにYouTube投稿初挑戦、「運命の出会いでしたね(笑)」

 2022年6月にYouTubeを開始したまゆちんさん。SNSで発信を始めたきっかけは、1日に1冊読むと決めていた本の感想をブログに書いていたことでした。本を読むことで、YouTubeで発信するという”やりたいこと”も見つけることができたといいます。

「それまでは、夢も目標も持てず、自分が何をしたいのかも分からず、趣味も特に持っていなくて、ただ会社と家を行き来する繰り返しでした。生きるために働く。働くために体調を整える。それしか頭になかったぐらいだったんです。でも本を読むことによって人生が変わりました。『自分が好きなこと できることを楽しみながら、誰かの役に立つ』。そして『自己表現をする』。これをやっていこうと思って、私にとって好きなこと・できることが”メイク”と”ウィッグ”だったんです」

 52歳でYouTubeの動画投稿に初挑戦し、すっぴんを明かしてメイクをしたり、コンプレックス商品でもあるウィッグの動画を投稿したり、「最初は抵抗があった」と言いますが、「やってみると『これだ!』って思いました。運命の出会いでしたね(笑)」と振り返ります。

「(メイク動画を投稿したのは)めっちゃかわいい! 私もしたい! と思ったのがきっかけです。中国メイクとか韓国メイクって本当にかわいいですよね。とくに中国の詐欺メイクは芸術レベルだと感動します。最初に挑戦したのは『純欲メイク』で、透明感、マット感、きらきら、ピンクにこだわりました。初めて挑戦して、もうちょっと何とかできたんじゃないかという気持ちも残っているのでリベンジしたいです。コスメもこっそり買い集めています(笑)」

■「容姿のことを言われて、傷ついている方がいるとしたら、言われたことは忘れちゃってください」

 まゆちんさんの自己紹介には「死ぬまでキレイを目指す」と書かれています。「いつまでも、キレイでいたい。趣味みたいなものなんです」と語りますが、YouTubeのコメント欄には「年相応であるべき」という声や、まゆちんさんが言葉にも出せないほどの誹謗中傷も書かれると言います。

「SNSの書き込みで、自分が誰か分からないとなったときの匿名の匿名の言葉って本当にすごいです。えげつないことを書かれたりするんですよ。私の書き込み欄にも、私が自分では言いたくないと思うこと、たくさん書かれるので。でも私は割と受け流せるタイプなのですが。

 たとえば、『年相応であるべき』という意見、よく言われますね(笑)。でも、歳ってただの数字じゃないですか。例えば、昔と今では50代のイメージも変化してきていると思っていて、昔のサザエさんに出てくるフネさんって確か今の私と同い年ぐらいだったと思うんですけど、若々しいというよりは、おばあさんのイメージでしたよね? でも今の50歳代って、芸能人でも美しい方が多いんですよね。逆に年相応にしなさいと言われるなら、『年相応って何ですか?』って聞いちゃいたいくらいです。53歳でもキレイになりたいだけなんです」

 自分の好きなように、オシャレやメイクを楽しむこと。自分が知っていること、見ていておもしろいことを伝えたいと発信するまゆちんさん。「自分のオシャレを楽しんでいらっしゃるご高齢の方って、とてもかっこいいです」と話します。

「ピンクの服を着たいけど、『こんな年だから着れない』と仰る方がいらっしゃいますが、私は着たらいいと思います。何歳だからこんなファッションはしたらダメという制限は本当にあるのでしょうか…。私は『自分で自分を好きかどうか』が一番だと思います。かわいい綺麗なものを取り入れて、いつも自分で自分を好きな状態にできたら最高です。そんな私を見て、一人でも元気が出るとか、面白くてワクワクしたとか、メイクしたくなったなど、心を揺さぶる動画ができたら最高です。そんな方が1人でもいてくださるなら、私はめっちゃ頑張れます!」

 「元気になれる。楽しくなれる。ワクワクする。おもしろい。これが知りたかった。ココロをプラスに揺さぶる動画を発信していきたい」とまゆちんさん。

「私が伝えたいのは、今もし誰かに容姿のことを言われて、傷ついている方がいるとしたら、言われたことは忘れちゃってください。言ったほうは覚えていないです。相手の好みを押し付けられているだけなので、忘れていいです。もしどうしても足りないと思うものがあるなら、メイクでいくらだって足すことができます。いつまでも自分の味方でいてあげてください。頑張っているあなたを応援しています。一緒に美魔女になりましょうね」