上半身裸で街を歩いていたとして、警察官の職務質問を受けるオーストラリア人男性。当時のやりとりを撮影した動画を投稿したところ、警察官に対して称賛の声があがった(画像は『ShearingShedVlogs 2023年8月21日付TikTok「Replying to @Galaxy I did not know that it was against the law to be shirtless in Japan.」』のスクリーンショット)

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日本を訪れたオーストラリア人男性が、上半身裸で街を歩いたことから警察官に呼び止められた。その様子が男性によってライブ配信されると、警察官の対応に称賛の声が多数寄せられたという。豪ニュースメディア『news.com.au』などが伝えている。

オーストラリア出身のトゥラン・ウィリアム・サリスさん(Turan William Salis)は、旅行ブロガーとして様々な国を旅している。このほどトゥランさんは日本を訪れ、ひょんなことから警察官の職務質問を受けてしまったという。トゥランはその時の動画を今月21日、TikTokに投稿したところ大きな注目を集めた。

トゥランさんはタイを旅行した後、今月12日に日本へ入国した。初日に訪れた福岡県では、補助犬用に設置されたトイレスペースや多機能なトイレ、品揃え豊富なコンビニエンスストアなどを目にして感動したのか、「日本って本当にクールだよ」と言葉を添えて動画を投稿している。

しかしその後、トゥランさんはちょっとしたミスを犯してしまった。彼はビーチを訪れて上半身裸で過ごし、そのままの姿で街まで歩いてしまったのだ。そして再びシャツを着てコンビニエンスストアに入り、店内でアイスクリームを食べていたところ突然、警察官の職務質問を受けることとなった。

警察官はスマートフォンの翻訳アプリを使い、「今、お話したいことがあります」とトゥランさんに声をかけた。少し戸惑いながらもトゥランさんは「OK」と答えると、再び翻訳アプリを介して警察官から「あなたは上半身裸で外を歩き回っていましたか?」と質問された。

トゥランさんは慌てて「はい、シャツを脱いでいました。でもショートパンツははいていたんですよ」と返した。警察官は彼の英語を理解したようで、落ち着いた声で「分かりますよ。ただし…」と日本語で話した後、再び翻訳アプリを介して「街中で上半身裸は容認できません」と注意した。

トゥランさんはすぐに「申し訳ありません」と謝罪の言葉を述べ、ビーチに行って海水浴を楽しんだ後に上半身裸のままで街まで来てしまったことを説明した。その後、トゥランさんはパスポートを確認されただけで、旅行を続けることができたという。

当時のトゥランさんはライブ配信をしていたが、警察官との一連のやり取りの部分を切り取った動画をTikTokに投稿したところ、660万回以上の再生回数を記録し、このような声が寄せられた。

「ワオ! なんて親切な警察官なんだ。翻訳アプリを使ってくれるところがナイスだね。」
「これは素晴らしい対応。言葉の壁はあるとしても日本の警察官はすごく敬意を払ってくれている。」
「僕はどうしても日本に移住したいよ。誰もが受けられる絶対的な敬意は本当に素晴らしいよ。」
「こんな礼儀正しい警察官だったなんて、あなたはラッキーだったね。本当に今まで出会ったどの警察官よりも忍耐強いと思う。」

警察官の真摯な対応に多くの人が称賛していたが、一部の人からはトゥランさんに対して「訪問先の国に敬意を払おうね」「訪問した国の習慣を尊重しよう」といった声も見受けられた。その後、東京を訪れたトゥランさんは渋谷の街などを満喫しているようだ。

画像は『ShearingShedVlogs 2023年8月21日付TikTok「Replying to @Galaxy I did not know that it was against the law to be shirtless in Japan.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)