ダッカの夏の定番スイーツ、マンゴーをスパイスで和えた「カチャ・アム・アチャール」(提供:田中志歩さん)

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ダッカの夏の定番スイーツ、マンゴーをスパイスで和えた「カチャ・アム・アチャール」(提供:田中志歩さん)
「10年に一度の猛暑」といわれる今年の夏。全国各地で40℃に近い高温が観測され、今も厳しい残暑が続いている。しかし、暑いのは日本だけではない。今年は世界的に「観測史上最も暑い」といわれており、そもそも世界には最高気温が40℃台後半、時には50℃を超える国も多い。そんな超猛暑国に暮らす皆さんに、その国ならではの暑さ対策の数々を聞いてみた!【「40℃超え」の国々に学ぶ、猛暑生存戦略・バングラデシュ

■熱帯夜は屋上で寝る

4、5月が夏に当たるバングラデシュの首都ダッカ。今夏は40℃を超える日が続いた。現地に住む田中志歩さんに話を聞いた。

「4、5月の時期は曇り空が続く季節でもあるので、どんよりした暑さです、夜もなかなか寝つけなかったですね」

そんな日は、屋上で寝る人をよく見かけたという。

「夜は風通しのよい屋上のほうが涼しい日もあるので、私も暑くて寝られないときに涼みに行くことがあります。そういうときは、あちらこちらの屋上で蚊帳(かや)を張って、日本のゴザのような敷物を敷いて寝てる人がたくさんいるので、『あ〜みんなも暑いんだな〜』って思いながら見てます」

また、湿度の高い時期には一日に何度もシャワーを浴びてリフレッシュする人が多いという。

「(シャワーは)朝入って昼入って夕方入る。これはもうあるあるですね。友達の家に遊びに行っても『とりあえずシャワー浴びなよ』ってよく言われますし、気心知れてる人だと、手を洗ってくるみたいな感じで、勝手にウチのシャワー浴びたりしますね(笑)」

そんなダッカでは、夏の定番のスイーツがあるらしい。

「暑い季節は、熟れてないマンゴーを薄切りにしてチリパウダーなどのスパイスで和えた『カチャ・アム・アチャール』をみんなよく食べてます。屋台でも20タカ(約30円)ほどで買えます」

日本で熟れていないマンゴーはなかなか手に入らないだろうが、シャワーならすぐにでも実践できそうだ。

取材・文/おかけいじゅん 取材協力/ロコタビ