現在に至るまでに激動の日々を歩んできたNEWSが、現メンバーで9月15日、遂に結成20周年を迎える。

中でもライブ衣装をデザインするなど、抜群のファッションセンスを持つ増田貴久さん。他にも俳優業やバラエティなどマルチに活躍する男だ。

どこか幼さの残る顔立ちだが、程よく締まった肉体がセクシーで色っぽい。

自分を磨いてこそ現れる、しなやかな大人の色気に迫ってみた。


上品で紳士的。頼りになる男は、同性をも魅了する


童顔なのに色気がある増田貴久さんは、男らしい太い首と大きな喉仏の持ち主。

ふとした瞬間に見える手首の血管、たくましい肩幅とどっしりと厚い胸板……。どのパーツをとってもセクシーで魅力的だ。

そんな彼に「色気」という言葉から連想するものについて尋ねてみた。

「色気がある人は肌質からうるうるしていて、それだけですでにセクシーだと思うんですよ。

だいぶ前になりますが、ドラマで共演させていただいた高橋克典さんがまさにそう。雰囲気や佇まい、所作にまで色気が満ち溢れていて、惚れ惚れしましたね。

ちょっと前だと、反町隆史さんと『オールドルーキー』でご一緒したのですが、もう現場にいるだけで色気がダダ漏れ!そうかと思えば、ドラマの宣伝用ポスターの僕の顔にいたずら書きをするなど、大人の余裕の中にチャーミングな一面もあって。

後輩の僕がこんなことを言うのも失礼ですけど、格好いい中にも可愛らしい要素があるって強みになりますよね。そういうギャップのある男性に憧れます」

そう言いながら、今度は自身の色気についても、自己分析してくれた。

「僕に色気なんてものはあるんですかね?改まって自分の色気について、考えたことはなかったですけど、外見だけでなく中身が大切だと思っていて、30代になって経験を重ね、少しずつですが余裕が出てきた気がします。

最近は、仕事現場でも自分が年上という環境も増えてきましたし、『まっすー、ごはん連れてってください』と連絡をくれる後輩もいます。

かしこまらず、気楽に誘ってくれる感じや関係性がものすごく心地良いんですよ。誘われたら、スケジュールの許す限りは対応します。

姉がいるので、性格的には先輩に連れて行ってもらう方が甘えられてラクなんですが、後輩からの誘いが急激に増えるに連れ、今まで先輩にしてもらってきたことを、今度は自分が後輩に返していきたいと思っています。

事務所の先輩は、たとえ自分の誕生日でも、“後輩には払わせない”主義なんです。

先輩のお祝いくらいは出させてほしいのに、『そんなのいいから、お前は自分の後輩にしてやれ』と、必ず言われました。その言葉が格好良かったので、僕もそうやって、男気を代々引き継いでいきたいですね」


「色気は出そうと思ってもすぐに出せない。自然に滲み出るのが格好いいですよね」


プライベートについても、「大人の階段を登っていく過程が楽しい」と語ってくれた増田さんだが、まだまだ自分には足りない要素があるのだそう。

「『東京カレンダー』に載っているような素敵なお店のストックが各エリアでたくさんあったら、格好いいと思います。

たとえば、『今、赤坂にいるんだけど、まっすーのオススメのバーを教えて!』と、急に連絡がきたときでも、即座に『ここいいよ』って、オススメしたい(笑)。なんなら、『席取っておこうか?』なんて言えたら、さらにいいですよね。

行きつけのお店があって、融通が利いて、いろいろ知っていれば、いろんな人の力になれる。いつ何時も頼れる男でありたいですね」

ほぼ毎日晩酌をするという増田さん。友人とバーへ行くこともあれば、翌日が早い日はひとりで自宅でお酒を嗜むことも多いそう。




「友達と焼き鳥屋さんでお酒を楽しんだ後、飲み足りなくて、『ホテルのバーでもう一杯行っちゃう?』ってことも。ただ、短パンが好きな僕はドレスコードに引っかかって、自分だけ入れない、なんてこともしばしば(笑)。

自宅にはいろんなお酒をそろえているので、その日の気分で飲みたいものを飲むスタイル。

料理はしないので、つまみはなし。チーズくらいあったらいいんでしょうけど、冷蔵庫にはお酒以外何もないことが多くて(笑)。運がいいときは、麦チョコがおつまみに。

お酒の飲み方にはこだわりがあって、ウイスキーをデキャンタに注いで、お気に入りのグラスとコースターで飲むのが好き。グラスはいただくことも多いので、いっぱい持っていますよ。

外で飲むお酒って、グラスも高級感があるし、氷も丸くて、お店の雰囲気も相まって余計に美味しく感じる。自宅でも真似したくなって、いろいろこだわってみたわけです。

ただ、同じグラスを使ってお酒を作っても、お店で飲むものとは何か違う……。そんなこともあって、家では基本ウイスキーをストレートで飲んでいます。

強めのウイスキーだったら、ちょっとだけ水を入れて、“加水”をする。映画を観ながら、まろやかな口当たりを楽しんで、いい気持ちのまま眠りにつくことが多いです」


「男女問わず、潤いがあって健康的な肌の持ち主に色気を感じる」


最後に増田さんが思う、女性の色気が匂い立つ瞬間を聞いてみた。

「女性の色気って、人によってさまざまだけど、ハンドクリームや日焼け止めを頻繁に塗っている瞬間に“お!”ってなります。

メイクを直している瞬間はそんなに目にすることがないけど、ハンドクリームは日常的に塗り直す人はいる。そんな場面に出くわすと、ついつい目が釘付けになります。

だって、ハンドクリームは、ガサガサしていた手が急に潤い始める。自分のためでしょうけど、もしかしたら見られているかもしれないというための保湿でもある。綺麗を保つための美意識に色気を感じます。

日焼け止めも紫外線をガードして、シミを増やさないようにしている健気な姿にキュンとします。

洋服や髪型がその人に似合っていると、素敵だなって思うし、僕はなぜそのアイテムを選んだのかまで、想像してしまうんです。ライブの衣装もデザインしているので、職業病でもあるのだけれど。

“タイトめなデザインが好きなんだろうなぁ”とか、勝手にあれこれ考えて、その人のクローゼットを妄想しちゃうときも(笑)。

自分の好きなものを着て、自分に何が似合うのかを熟知している。主観と客観を外見で表現できる人は何歳になっても色っぽい」




世間で知られる“まっすー”の人懐っこい笑顔からは想像もつかないが、熱い情熱、溢れんばかりの男気が相乗効果となって、この色気が解き放たれている。

さらにはそのこだわり抜いた装い、佇まい、表情などのすべてを自分で組み立て、一番魅力的に見せる術を知っている。

そのプロフェッショナルで研ぎ澄まされたセンスの持ち主に、私たちはこれから先も釘付けになってしまうに違いない。


■プロフィール
増田貴久 1986年7月4日生まれ、東京都出身。ラジオ『増田貴久・中丸雄一のますまるらじお』(MBSラジオ、水曜25:00〜)『増田貴久 MASTER HITS』(bayfm、日曜22:30〜)でパーソナリティを務める。ドラマ『ギフテッド』(東海テレビ・フジテレビ)のシーズン1が8月12日(土)23:40よりスタート。

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東京カレンダー最新号では、増田貴久さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、結成20周年を迎えるNEWSの“今”と“これから”とは?

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