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 この夏バイエルン・ミュンヘンは最大のターゲットである、ハリー・ケインの獲得を目指し複雑な交渉を続けているところだが、それも近日中には結論が導き出される見通しとなっている。バイエルン側は提示額を1億ユーロ以上にまで引き上げたとされており、ただそれをトッテナムが受け入れるかどか。複数のイングランドのメディアによればケイン自身は、トッテナムがブレントフォードとのプレミア開幕戦までに決断を下すことを望んでおり、逆にいえばそれまでにバイエルンに移籍せず、トッテナムで主将としてチームを牽引していれば、おそらく今シーズンはこのままトッテナムでプレーしていくということになるのだろう。逆にその場合バイエルンはマティス・テルにそのまま先発を担わせ続けるとは考えにくくに。残された移籍市場で別のオプションを模索していくことだろう。

 またバイエルンではゴールキーパーの補強も模索しているところであり、現時点では長年ノイアーのバックアップを務めてきたスウェン・ウルライヒのほかには、プロ経験のない19歳トム・リッツォ・ヒュルスマンという布陣でしかなく、そのため準備期間でウルライヒがいい仕上がりをみせているとはいえ、このままシーズンに入ることはリスクが高すぎることから、たとえばチェルシーのGKケパなどが候補として浮上。そのほかにもアヤックスのヘロニモ・ルジの名前も挙がってはいるが、ただ先日のアウグスブルク戦での低調ぶりなど、明らかに獲得路線からは外れてきている。

 一方で右サイドバックの補強に関して言えば、マンチェスター・シティのカイル・ウォーカーの獲得が実現しなかったことを受け、バイエルン・ミュンヘンではベンジャマン・パヴァールの残留を想定している模様。そしてトゥヘル監督が希望するボランチの獲得についても、まだ3週間以上残された夏の移籍市場で果たされる可能性は十分にあり、前提条件としてはケインのような価格帯の高額選手ではなく(噂としてあがったデクラン・ライスのような)、求める選手像にマッチしたプレーヤーである必要があるだろう。なお現時点でバイエルンは夏の移籍市場で5000万ユーロの余剰を抱えている状況で、ケイン獲得を是が非でも願うということであれば、それに向けた資金は十分にまだ残されているはずだ。