意外と見られている…ノースリーブ下に潜む“ワキの黒ずみ”、改善ケアを専門医に聞く
連日猛暑が続き、ノースリーブやタンクトップなど、薄着になる機会が多い中、ワキの黒ずみケアはできているだろうか。肌のターンオーバーが乱れたり、摩擦や刺激によって、気づかぬうちに色素沈着が進んでいることがある。本記事では、ワキの黒ずみ改善について専門医が解説する。
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◆ワキの黒ずみの原因は?
ワキの黒ずみの原因は、衣類や皮膚同士の摩擦、剃毛や除毛クリームによる刺激、制汗剤やデオドラントの成分、ホルモンバランスの変化によるメラニン生成、肥満など、さまざま。
特に、きつい洋服やブラジャーを身につけていたり、体重の変動で皮膚が引き伸ばされたりすると、摩擦が増えるので要注意だ。
【ワキの黒ずみ改善テクニック】
(1)肌のターンオーバーを整える
(2)保湿をしっかり行う
(3)ピーリングで古い角質を取り除く
(4)美白成分配合のクリームを使う
(5)レーザー治療で黒ずみを改善する
【効果的な成分とスキンケア製品】
・ビタミンC:メラニンの生成を阻止し、肌を明るくする働きがある。美白クリームやローションなど、さまざまな製品に用いられる。
・リコリスエキス:自然界から得られる成分で、肌の色素沈着を減少させる働きがある。特に敏感肌の人におすすめの成分とされている。
・グリコール酸:AHA(αヒドロキシ酸)の一種で、角質を取り除き、黒ずんだ皮膚を剥がす作用がある。クリームやローション、洗顔料などさまざまな製品に用いられいる。
・レチノイド:ビタミンA由来の成分で、皮膚の新陳代謝を活発にし、古い皮膚細胞を取り除く働きがある。
・ハイドロキノン:医療用のスキンライトニングクリームなどに含まれている成分で、メラニン生成を抑制する作用がある。
・ナイアシンアミド(ビタミンB3):メラニンの生成を抑え、肌の色調を整える効果がある。
これらの成分を含む製品を選ぶ際には、自分の肌タイプと肌の状態を考慮する必要がある。また、ビタミンCやAHA、BHA、レチノイドなど、いくつかの成分は日焼けに対する肌の感受性を高める可能性があるため、日焼け止めと併用することを推奨。
◆医療機関での治療も有効 その方法は?
また、自宅でのスキンケアや生活習慣の改善だけでなく、医療機関での治療も有効。以下、いくつかの方法を紹介する。
・レーザー治療
皮膚の表面に特定の波長のレーザーを照射し、メラニン色素を分解して肌の色調を改善。症状にもよるが、1度の治療は15分から30分程度で、数回の治療が必要。レーザー治療後に皮膚が少し赤くなることもあるが、一時的で数時間から1日で減退する。
・ケミカルピーリング
特定の化学物質を使用して皮膚の表面層を剥離し、新しい皮膚細胞の成長を促進。ピーリングは黒ずんだ皮膚を取り除き、新しいより明るい皮膚を露出させる。
・イオントフォレーシス
電流を通して薬剤を皮膚深層まで浸透させ、メラニンを分解する方法。
・マイクロネードリング
極細の針で皮膚を刺激し、自己再生力を活性化させることで、黒ずみ改善する手法。小さな結晶を使用して皮膚の表面を研磨し、古い皮膚細胞を取り除く。これにより皮膚が更新され、黒ずみの改善に役立つ。
・IPL脱毛
肌に適度な刺激を与えて色素沈着を改善するだけでなく、毛根にダメージを与えて毛を減少させる方法。毛が少なくなることで、肌への摩擦や炎症が減り、黒ずみの原因を取り除くことができる。
これらの治療は皮膚の色調改善に効果があるが、生活習慣や摩擦などにより、再度黒ずみが生じることもある。原因や程度、肌の状態も異なるので、施術前には医師から詳しく説明を受けることが重要だ。
「いまは市販の製品がいろいろあるので、気になる場合は使ってみるのも良いでしょう。ただ、煩雑した情報が行き交っているので、分からないことは、専門医に相談しましょう」
監修/遠山貴之(とおやま たかゆき)
日本美容外科学会認定専門医/麻酔科専門医
1997年、順天堂大学医学部卒業。1997年、順天堂大学医学部付属病院・麻酔科に入局。2006年、共立美容外科・歯科に入局。2020年、共立美容外科・上野御徒町院の院長に就任。2020年、共立美容グループ・総括副院長に就任。
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◆ワキの黒ずみの原因は?
ワキの黒ずみの原因は、衣類や皮膚同士の摩擦、剃毛や除毛クリームによる刺激、制汗剤やデオドラントの成分、ホルモンバランスの変化によるメラニン生成、肥満など、さまざま。
【ワキの黒ずみ改善テクニック】
(1)肌のターンオーバーを整える
(2)保湿をしっかり行う
(3)ピーリングで古い角質を取り除く
(4)美白成分配合のクリームを使う
(5)レーザー治療で黒ずみを改善する
【効果的な成分とスキンケア製品】
・ビタミンC:メラニンの生成を阻止し、肌を明るくする働きがある。美白クリームやローションなど、さまざまな製品に用いられる。
・リコリスエキス:自然界から得られる成分で、肌の色素沈着を減少させる働きがある。特に敏感肌の人におすすめの成分とされている。
・グリコール酸:AHA(αヒドロキシ酸)の一種で、角質を取り除き、黒ずんだ皮膚を剥がす作用がある。クリームやローション、洗顔料などさまざまな製品に用いられいる。
・レチノイド:ビタミンA由来の成分で、皮膚の新陳代謝を活発にし、古い皮膚細胞を取り除く働きがある。
・ハイドロキノン:医療用のスキンライトニングクリームなどに含まれている成分で、メラニン生成を抑制する作用がある。
・ナイアシンアミド(ビタミンB3):メラニンの生成を抑え、肌の色調を整える効果がある。
これらの成分を含む製品を選ぶ際には、自分の肌タイプと肌の状態を考慮する必要がある。また、ビタミンCやAHA、BHA、レチノイドなど、いくつかの成分は日焼けに対する肌の感受性を高める可能性があるため、日焼け止めと併用することを推奨。
◆医療機関での治療も有効 その方法は?
また、自宅でのスキンケアや生活習慣の改善だけでなく、医療機関での治療も有効。以下、いくつかの方法を紹介する。
・レーザー治療
皮膚の表面に特定の波長のレーザーを照射し、メラニン色素を分解して肌の色調を改善。症状にもよるが、1度の治療は15分から30分程度で、数回の治療が必要。レーザー治療後に皮膚が少し赤くなることもあるが、一時的で数時間から1日で減退する。
・ケミカルピーリング
特定の化学物質を使用して皮膚の表面層を剥離し、新しい皮膚細胞の成長を促進。ピーリングは黒ずんだ皮膚を取り除き、新しいより明るい皮膚を露出させる。
・イオントフォレーシス
電流を通して薬剤を皮膚深層まで浸透させ、メラニンを分解する方法。
・マイクロネードリング
極細の針で皮膚を刺激し、自己再生力を活性化させることで、黒ずみ改善する手法。小さな結晶を使用して皮膚の表面を研磨し、古い皮膚細胞を取り除く。これにより皮膚が更新され、黒ずみの改善に役立つ。
・IPL脱毛
肌に適度な刺激を与えて色素沈着を改善するだけでなく、毛根にダメージを与えて毛を減少させる方法。毛が少なくなることで、肌への摩擦や炎症が減り、黒ずみの原因を取り除くことができる。
これらの治療は皮膚の色調改善に効果があるが、生活習慣や摩擦などにより、再度黒ずみが生じることもある。原因や程度、肌の状態も異なるので、施術前には医師から詳しく説明を受けることが重要だ。
「いまは市販の製品がいろいろあるので、気になる場合は使ってみるのも良いでしょう。ただ、煩雑した情報が行き交っているので、分からないことは、専門医に相談しましょう」
監修/遠山貴之(とおやま たかゆき)
日本美容外科学会認定専門医/麻酔科専門医
1997年、順天堂大学医学部卒業。1997年、順天堂大学医学部付属病院・麻酔科に入局。2006年、共立美容外科・歯科に入局。2020年、共立美容外科・上野御徒町院の院長に就任。2020年、共立美容グループ・総括副院長に就任。