文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。
アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴っていく。

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―7月21日(金)配信分―

朝9時半ごろ。
ラッシュは過ぎましたがまだ出勤する人たちで混んでいる電車内にベビーカーを押した若いママが乗ってきました。
ドアの片側にベビーカー、私がその横に立ったのですが、ちょうど赤ちゃんの足がバタバタして私の膝に当たるのです。
ママはというと、ずっとスマホを見ています。
そして途中駅でそのママが降りるときにベビーカーの車輪が私の爪先の上を通っていきましたがママは気付いていないのか…?
ごめんなさい、の一言がなかったのが残念でした。

ここからは、ベビーカーを使用していた経験がある私の意見です。
私の子供が小さかった15年くらい前と比べても、今のベビーカーは格段に進歩しています。
大きいのに小回りが利く、軽くて操作しやすい。赤ちゃんの顔を見やすいように座面の位置が高かったり。
車輪が驚くほど太いタイプもあります。
バスや電車内では折りたたまなくてもいいというのが今の世の中の流れですから、
昔と比べたらママも赤ちゃんも行動範囲が広がって窮屈でなくなったのはとてもよいことです。
どんどん楽しくお出掛けしてほしい。
だからこそ。
周りへの気遣いを忘れないでほしいのです。
たまにベビーカー3台くらいが並んで大声でおしゃべりしているママたちの姿を
電車内で見かけることもありますが、
ベビーカー側が、自分たちの「権利」「特権」だと思わずに、まずは
「御迷惑おかけします」
という姿勢を見せてくれれば、周りだって
「いえ、大丈夫ですよ」
と思いやりを持てるはず。

ベビーカーが邪魔だと言って罵声を浴びせるような輩のニュースに触れると悲しくなります。
感謝の気持ちと優しさ。相手があってこそ生まれる気持ちです。